建設消防委員会行政視察 平成30年10月31日から11月2日まで

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ページ番号1008582  更新日 2018年11月30日

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平成30年10月31日から11月2日まで、岩手県花巻市、遠野市及び宮城県名取市を視察しました。

6次産業化について【岩手県花巻市】

取組の内容、現在の状況及び課題等について

岩手県花巻市

 花巻市では、平成29年度地域振興部定住推進課を設置し、その中に6次産業推進室を新設した。ここでは6次産業化・農商工連携に関する相談受付、セミナー開催、花巻クラフトワイン・シードル特区に関する業務を行っている。平成30年度には、6次産業化プランニング講座を開催し、各志向者に事業計画を作成してもらった。また、農商工連携事業補助金を市単独で創設しており、加工開発や加工施設・機械整備などの経費に対して補助を実施している。補助金の活用事例としては、ぶどう一房をまるごと乾燥した商品の開発などがある。これらの補助事業では、極力自前で加工施設を持つことは避け、商品開発したものを生産委託して販路を確保するよう指導している。その際、農家にスピード感がないことが課題となっている。

 大迫町地区ではぶどう栽培が盛んで、株式会社エーデルワインは50年以上の歴史があるが、全国的な知名度がないことや後継者不足が課題となっている。そこで、平成28年11月に構造改革特区「花巻クラフトワイン・シードル特区」に認定してもらい、ワイナリー事業の振興を図っている。国の補助金を活用したワインツーリズム事業や新規農業者に対する補助、ワイナリー整備等事業費補助を実施している。その他にも、農福連携事業として日本財団の補助金を活用し障がい者を雇用したワイナリーの建設も行っている。最近では、ワイナリーを作りたい人はいるが、やめる人も多く、これをどのようにマッチングさせていくかが課題である。

 6次産業化とは自分で作ったものを加工して販売することであり、農商工連携とは違う。設備や販路の問題は大きく、6次産業化することは簡単ではない。

大府市への反映・所感

 6次産業化の目的は農家の所得を上げることであり、6次産業化することが目的ではない。6次産業化するための前提条件として、いいものを作らなければ成功しない。余ったものを利用して6次産業化するという発想は成功しないということが分かった視察であった。

 6次産業化を成功させるためには、やる気のある経営者を呼び込むことが必要である。大府市においても、特色ある農産物を基にした商品開発の手助けが必要である。(ワイン等)しかしながら、今回の視察で分かったこととして、ワイナリーを作ったとしてもすべて成功するわけではないということも留意しておかなければならない。

遠野市総合防災センターについて【岩手県遠野市】

取組の内容、現在の状況及び課題等について

岩手県遠野市

 本田敏秋市長から「遠野市の沿岸被災地後方支援」について講話をいただいた。遠野市は岩手県の内陸と沿岸の中間地点に位置し、後方支援の拠点として適していた。明治29年に発生した明治三陸地震津波でも沿岸部復旧の支援を実施した歴史があった。旧消防本部の庁舎は老朽化が著しく、建て替える必要があり、その場所の選定にあたっては基幹道路への接続やヘリポート設置の適合性なども考慮した後方支援拠点としての適合地を検討した。その結果、遠野運動公園導入路南東区域が最適と判断し、新たな防災センター機能を備えた施設を、国や県に頼らず、合併特例債などを利用して遠野市単独で建設することを決定した。その予算(総工費17億円)が議決されたのは、平成23年3月10日東日本大震災の前日であった。

 遠野市は震災前から、平成19年には三陸地域地震災害後方支援拠点整備推進協議会に参加、同年岩手県防災訓練にも参加、平成20年には自衛隊も参加し大規模に実施された「みちのくALERT2008」の訓練にも参加していた。この経験が震災時にも活かされた。東日本大震災から得た教訓は、初動(発災後72時間)の重要性と、国・県・市町村との垂直関係よりも、市町村間のヨコの連携「水平連携」の重要性とその仕組みの構築の必要性であった。

岩手県遠野市
遠野市総合防災センター外観
岩手県遠野市
併設された消防訓練施設
岩手県遠野市
遠野市総合防災センター屋上も視察
岩手県遠野市
併設された後方支援資料館も視察

大府市への反映・所感

 本田市長自らが語っていただいた「誰一人犠牲を出さない対応は不可能、一人でも二人でも命を繋ぐ減災という考え方が必要」「自治体間の水平連携を機能させることが重要」という言葉が印象的であった。2年後、大府市でも防災センター機能を持った消防共長出張所の建て替えが計画されているが、自治体間の水平連携、防災協定を締結した自治体との連携強化、遠野市の活動実績などを大府市民に訴えることができるセンターの建設が望まれる。

 また新センター建設に当たっては、市民の声を反映する取組や、事前に市民への情報提供も必要である。完成後は、市民への防災教育の場として、過去の災害を伝承できるようにすることも望まれる。最後に、熱い思いを込めて防災、減災対策の必要性について語っていただいた本田市長にお礼を申し上げたい。

道路行政について【宮城県名取市】

取組の内容、現在の状況及び課題等について

宮城県名取市

 名取市にはラウンドアバウト(環状交差点)が5カ所設置されており、すべて民間開発の宅地分譲地内である。平成元年から分譲された宅地内であり、静かで落ち着きのある街並みを形成するために開発業者により設置された。すべて1車線ラウンドアバウトで、設置数5カ所は、仙台市太白区と並んで全国1位となっている。メリットとしては、安全性の向上や信号機が不要になること、右折レーンが不要なため整備面積が減少することがあげられる。一方、デメリットとして、交通容量に限界があることや自転車との接触事故の危険性が増大することも懸念されている。今まで、交通事故は1件も報告されていない。また住民からの苦情もない。

 平成27年の道路交通法改正においてラウンドアバウトに進入する際の一時停止義務がなくなり、歩行者にとっての危険性が増大したため、名取市としては、今後交差点改良でラウンドアバウト化する予定はない。ラウンドアバウトについて、国や県からの効果の検証やフォローは受けていない。

宮城県名取市

宮城県名取市
ラウンドアバウトの現地視察
宮城県名取市
ラウンドアバウトの道路標識

大府市への反映・所感

 大府市においては、これまでラウンドアバウトを導入した交差点はなく、今後も計画はないが、これから新しく開発される住宅地域については、この方式の導入を考えてみることも必要ではないかと考える。既存の交差点にも、導入すると効果があると思われる所もあるが、既に信号機交差点が完成しているため、導入することは難しい。

このページに関するお問い合わせ

議会事務局 議事課
電話:0562-45-6251
ファクス:0562-47-5030
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