厚生文教委員情報交換会(特定非営利活動法人アスクネット) 令和2年10月27日

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ページ番号1016347  更新日 2021年3月25日

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 令和2年10月27日、学齢期の子どもの健やかな育ちについて、大府市中学生学習支援事業「まなポート」の運営受託者である特定非営利活動法人アスクネットと、情報交換会を行いました。また、この情報交換会を経て、11月2日に意見交換会を行いました。

大府市中学生学習支援事業「まなポート」の取組について

大府市国際交流協会との情報交換会

 学齢期の子どもの健やかな育ちについて調査研究を進めるに当たり、学校でも家庭でもない立場で子どもたちに関わっている方たちの現場の声をお聞きするため、理事長始め運営スタッフ等4名にお越しいただき、情報交換を行った。

事業の概要、特色

  • 「まなポート」とは、「学ぶ」と「サポート」を組み合わせた造語で、ポート(港)に集まるという意味も込められており、中学生が公民館に集まって学習する風土の醸成を目指している。
  • 市内在住の中学生を対象に、横根公民館、東山公民館、長草公民館、森岡公民館の4館で週1回行っており、宿題の習慣付けや授業の復習などについて支援している。
  • 地域全体で子どもたちの成長を支える多様な活動である地域学校協働活動推進事業における「地域未来塾」と、様々な理由により家庭や学校での学習が困難な生徒への支援事業の両面を持っている。
  • 子どもたちの学習サポーターとして、社会人も含めた大学生を中心としたボランティアが、学習の支援だけでなく、相談相手や、生き方のロールモデルとして接しており、運営に参加している。

子どもたちの様子について

  • 悩みや困りごとを抱えている生徒には、学習支援だけでなく、学習サポーターが関わりの中から話を聞いたり、運営責任者が個別面談をするなど、一人一人の様子を見ながらサポートしている。
  • 公民館まつりなどの地域行事に生徒が参加することで、地域の大人と交流することや、まなポートに来てクラスメイトとは違う仲間ができることなど、家庭や学校以外でサポーターという大人等と関わることが、課題を抱える生徒にとって、良い刺激や経験となっているように感じる。

コロナ禍で公民館が使用できない期間に行った、オンラインまなポートについて

  • 他の自治体に比べ、通信環境により参加できない生徒は少なかった。
  • 生徒へのオンライン通信アプリの接続方法の案内が難しかったが、マニュアルを作成して郵送したり、問い合わせに個別対応したりして、順調に行うことができた。
  • 対面に比べ、会話がしづらい部分もあったが、できる限りふだんと変わらない場所となるようオンライン上で工夫して行った。生徒からは、違和感なく参加でき、「集中できる」「調べものがしやすい」などの前向きな声もあった。

コロナ禍で休校期間が長引いたことによる子どもたちの心の変化など、他市での事例も踏まえて感じたことについて

  • 大きな心の変化や困難に直面している生徒は少なかったように感じるが、中には、家庭に長くいることで、不安が大きくなったり、食事が不規則になった生徒もいた。
  • コロナ禍で外出が困難な状況の中、不安を抱えたまま家庭内に孤立させない仕組みが必要になると感じている。学習の遅れに対する不安を話す生徒もあり、今後、不安や変化が表面化してくる可能性もあると感じる。

学習支援のこれからについて

  • 中学校卒業後、社会に出ていくまでに、進路の未決定、高校や大学、専門学校等の中退、就職して3年以内の離職など、様々なハードルがある。これらを乗り越えるために、学力向上と並行して、自立に向けての能力の獲得を促す必要がある。
  • 子ども自身に将来をイメージする機会を持たせるキャリア教育の機能を強化していく必要がある。
  • 子どもが将来自立していくためには、対象学年や対象者を拡大していく必要がある。

大府市への反映・所感

 情報交換会を経て、11月2日に厚生文教委員会として意見交換会を行った。

 その際、以下のような意見が各委員より述べられた。

  • 特定非営利活動法人アスクネットのような団体が柔軟に対応するための支援を市が行うことで、子どもたちの支援につながると感じた。また、まなポートで得た情報や課題を共有できるような拠点が必要であると考える。
  • 今まで以上に情報の発信や共有をしたいということであったので、これまで以上に行政と連携して、子どもたちに対するフォローをしていくことが大切であると感じた。
  • 心も身体も含めて豊かな人生を生きていくために、子どもたちが自身の将来をイメージするためのキャリア教育が重要であると感じた。
  • 令和2年度から配置されているスクールソーシャルワーカーを活用して、より連携がされていくことを期待している。また、地域の方に関わっていただくような努力と周知が必要であると感じた。
  • 専門的なノウハウを持つ団体に、子どもと行政の間に立ってもらうことは、市にとっても大事なことであると考える。
  • 小学校の学習内容につまずいたまま、中学生になっているケースがあるので、学習支援の対象を小学校高学年まで広げられると良いのではないか。
  • 子どもの学びや安全を守るということについて、特定の人がやるのではなく重層的にいろいろな人がカバーをする体制を構築していくべきである。
  • 学力を付けるのは学校であり、生活力を付けて心のよりどころとなるのが家庭である。まなポートは、そのどちらか、あるいは両方が不足している子どもをケアしている。何らかの困りごとを持っている子どもに対し、学力面の支援に加え、生活力を付けることや、心の支援も行う場となっていると感じた。
  • 公民館で行っていることで、地域とのつながりもできている。地域で育つ場となっていることがわかった。
  • 学習支援や心のサポートで、心豊かな子どもとして自立できるよう育てていくことを目指していた。子どもたちが心豊かで自立した人生を送れるよう目指すことは、まさに子どもの健やかな育ちなのではないか。
  • 同じく10月に3校の学校視察と校長先生との懇談を行ったが、今回の情報交換会でお聞きしたこととあわせて、子どもたちに様々な課題があることがわかった。それらを一つ一つ解決していくことが、子どもの健やかな育ちにつながるのではないか。

 活発な情報交換や、委員同士の意見交換を行うことができ、貴重な御時間をいただいた特定非営利活動法人アスクネットの皆様に深く感謝を申し上げる。今後も他の事例を参考としつつ、調査研究活動を進めていく。

このページに関するお問い合わせ

議会事務局 議事課
電話:0562-45-6251
ファクス:0562-47-5030
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