明神樋門、明神川逆水樋門が国登録有形文化財へ
令和2年7月17日発表のプレスリリースです。

大府市が、国登録有形文化財の登録を目指していた横根町地内にある明神川・五箇村川の明神樋門(みょうじんひもん)と明神川逆水樋門(みょうじんがわぎゃくすいひもん)について、国の文化審議会が7月17日に国の登録有形文化財とするよう文部科学大臣に答申しました。
官報告示を経て、正式に登録される見通しです。登録されれば、市内の国登録有形文化財は平成27年8月に登録された大倉公園休憩棟と茅葺門に続き3件目、4件目となります。
市は登録にあたり、県文化財室、県知多建設事務所などに積極的に働きかけ、令和元年12月に文化庁に登録申請を行っていました。
明神樋門の概要
- 場所
- 大府市横根町地内(五箇村川(県河川)に設置)
- 構造、形式
- 石造アーチ式2連樋門
- 大きさ
- 延長21.42メートル
- 建設年
- 1901(明治34)年
- 特徴
- 水田からの排水を集めた五箇村川が明神川と立体交差する地点に築かれ、石造二枚厚の半円形二連アーチの通水部の上に、人造石工法(※)で築いた壁体を重ねています。

明神川逆水樋門の概要
- 場所
- 大府市横根町地内(明神川(県河川)に設置)
- 構造、形式
- 石造アーチ式樋門
- 大きさ
- 延長10.09メートル
- 建設年
- 1916(大正5)年
- 特徴
- 明神川が境川の堤防を横断する地点に築かれ、石造二枚厚の単アーチの通水部の上に、明神樋門と同様に人造石工法で築いた壁体を重ねています。

人造石工法の概要
在来の左官技術で、赤土、消石灰、にがりを混ぜて練り、塗って叩き固める「たたき」の技術を大規模な土木工事に応用し開発された工法。コンクリートがまだ高価で普及していなかった時代に、碧南市出身の服部長七(はっとり ちょうしち)が開発したとされており、「長七たたき」とも呼ばれている。自然素材で作られているため、エコな工法といえる。
樋門とは
川や排水路の堤防を交差するトンネルのことを樋門といいます。樋門の主な役割として、大きな川から逆流する水を止める役割を果たします。
大府市の文化財
- 国登録有形文化財 2件
- 愛知県指定文化財 3件
- 市指定文化財 24件
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明神樋門、明神川逆水樋門の所在地図
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