コラム119 6月号(平成28年)
8月号の「コラム119」では、応急手当について紹介します。
知っておくと役に立つ応急処置
目の前で怪我をしている人や、苦しがっている人を見つけた時に、救急車を呼ぶだけではなく応急処置の知識があれば、1人でも多くの傷病者を救うことに繋がると思います。
今月号のコラムは、胸骨圧迫や人工呼吸といった救命講習で習われる以外の応急処置について紹介したいと思います。
急病・急な症状時の応急処置
(吐血、喀血時)
- 吐いている最中は顔を下に向けさせ、むせたら背中を軽く叩いて、吐き出しを助けて下さい。
- 口の中に血液の凝固物がないかの確認、自力で吐き出せない場合は、ガーゼ等を使い凝固物を除去します。
- 吐き終えたら、薄い食塩水でうがいをさせて下さい。
(腹痛時)
- 衣服やベルトを緩めてあげて下さい。
- 仰向けの状態の場合、座布団などを膝の下に置き、膝を曲げることで腹痛がやわらぐ場合があります。
- 吐気がある場合は洗面器などを用意し、吐物で窒息しないように嘔吐時は身体を横向けにして下さい。
怪我、事故
(やけど)
薬品等によるものなどを除いてすぐに患部を流水で流すのが最優先です。
- 流水の刺激が強い時→洗面器などに水と氷を入れ患部をつけます。
- 広範囲のやけど→衣服を着たまま浴槽などに水をためて身体をつけます。
- 薬品によるやけど→物理的に異物を除去した後に衣服を脱がせ、流水を患部に当て薬品を流して下さい。
※水と氷でやけど部分を冷やす時間は20~30分を目安に行い、全身を冷却する場合は体温が下がらないように10分以上の冷却は行わないように注意して下さい。
- 水ぶくれができても、破らないようにして下さい。
目の異物、鼻血
(目の異物)
- 水をはった洗面器に顔をつけてまばたきをするか、白目にある場合は水を含ませた綿棒でそっと取って下さい。
- ガラスなどの破片が入った場合は、タオルなどで円座を作り、痛む目の周りにあて、その上から両目を包帯で巻きます。
- 薬品や洗剤が入った場合は、やかんなどで30分以上水をかけて洗い流して下さい。
※応急処置を実施した後は、必ず病院で受診し適切な処置をして下さい。
(鼻血)
- イスなどに座らせ、鼻翼(小鼻)を両側からつまみ5分~10分圧迫します。呼吸は口で行うように指示します。
- 口に落ちてきた血液は、吐き出させて下さい。
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