コラム119 9月号(令和2年)
9月号の「コラム119」では、大府市消防本部 共長出張所について紹介します。
大府市消防署 新共長出張所について知ろう。
今回のコラム119では、令和2年9月1日から新たに運用を開始した新共長出張所の施設説明をします。
はじめに
皆さんは、令和2年9月1日に新設された大府市消防署共長出張所及びDAIWA防災学習センター(大府市防災学習センター)について知っていますか。
大府市制50周年の節目に合わせて、新築移転しました。
新しい共長出張所の車両は、以前から運用しているポンプ車、タンク車、救急車、資機材搬送車のほかに、新たに屈折はしご車と大型水槽車を本部から配置し運用を開始しました。
新共長出張所について
住所:大府市明成町四丁目37番地の1
敷地面積:6748平方メートル
延床面積合計:1071.5平方メートル(うち共長出張所:659平方メートル)
(うち防災学習センター:412.5平方メートル)
訓練施設延床面積:48平方メートル
構造:本体建屋 鉄骨造平家建て
訓練施設 鉄筋コンクリート造2階建て
総事業費:6億4724万8400円
施設紹介
(1)事務所
省スペース化のため、事務室・食堂・ミーティングルームを一体化しています。
一体化したことにより、来客の対応や食事を円滑に行えるようになりました。
また事務机を大きな長机にし、席を固定しないことで、広々したスペースで事務作業を行えるようになりました。
(2)出動準備室
指令モニターを設置し、防火衣に着替えながら情報共有が可能になりました。
また出動の指令が鳴ったときに事務所や車庫内、仮眠室から円滑に出動準備室に行くことができるので、いち早く準備をすることができます。
(3)救急消毒室
救急活動で使用した資機材の洗浄を行うことができます。
車庫から救急消毒室に直接行くことができるので、汚れた服や資機材を他の部屋に持ち込むことなく消毒洗浄することができます。
また救急車に積載されているメインストレッチャーを消毒室に入れて洗浄することが可能になりました。
(4)仮眠室
仮眠室は、全個室になっています。男性用9部屋、女性用1部屋の合計10部屋となります。
各部屋に放送用スピーカーが設置されており、仮眠中の出動要請にも迅速に対応することができます。
(5)トレーニングルーム
天井に懸垂バーが設置されており、いつでもぶら下がってトレーニングができます。
またダンベルなどのトレーニング機材を完備しているので、胸、背中、肩、腕、足などあらゆる部位を鍛えることができます。
私たち消防士は、日々身体を動かしトレーニングに励んでいます。
(6)キッチンスペース
男性職員の利用を考え、キッチン台の高さを高くするなど男性目線を取り入れた作りになっています。
食器棚などキッチン用品を収納するスペースが多いので、キッチンを有効的に利用することができます。
訓練施設
1階が倉庫、2階がマンションの1室を模したつくりになっており、はしごを使った救助訓練や2階建て家屋への放水訓練、屋上に上がって高所からの救助訓練などができます。
展示物
上の写真の左が常夜灯、右が火の見櫓の一部となります。
常夜灯は、夜道を照らす道しるべとなり地域の安全を願って建てられた灯籠です。
火の見櫓は、火災などの災害発生を町内に知らせ消防団の招集のために市内の消防団詰所などに設置されていました。
この半鐘は、市内横根分団詰所に設置されていた火の見櫓の一部を移設したものです。
終わりに
今回のコラム119では、9月1日から新たに運用を開始した共長出張所について紹介しました。
大府市制50周年の節目に合わせて新設となりました。
共和・長草地域の消防力を充実強化するとともに、災害・救急時に今まで以上に迅速な対応ができるように、消防車両と職員を増員し新たな体制で業務に努めています。
また共長出張所に併せてDAIWA防災学習センター(大府市防災学習センター)も新設されました。市民の皆さんが防災の知識を身近に感じてもらえるよう、映像で学び、地震や水害体験ができる施設を完備しました。
防災の知識を学び、一人ひとりの防災意識を向上していきましょう。
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