公明党会派行政調査報告 2026(令和8)年7月8日から10日まで

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ページ番号1040070  更新日 2026年8月3日

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2026(令和8)年7月8日から10日にかけて、親和クラブと合同で、岩手県遠野市及び紫波町並びに宮城県東松島市を視察しました。

遠野市歴史文化基本構想、文化資源の経済化及び文化継承について 【岩手県遠野市】

視察概要

岩手県遠野市

 遠野市では、名著「遠野物語」を核とした独自の歴史文化基本構想(2019年策定)のもと、文化財の保存と活用を両立したまちづくりを展開している。市内の膨大な文化的資産を「遠野物語」のストーリーに沿って四つの関連文化財群に分類し、さらに市内を七つのエリアに分けた「歴史文化保存活用区域」を設定した。市民自らが身近な宝を守る「遠野遺産認定制度」の運用はユニークである。重要文化財の補修に合わせたVR・AR等デジタル技術による観光・多言語発信など、ソフトとハード、デジタルを融合させた先駆的な取組が遠野市立博物館でみることができる。ここは市内外の子どもから大人まで、遠野市の歴史文化に触れられるとともに、児童生徒の郷土学習や体験学習を行うことのできる文化資源を集積した場所でもある。

所感・大府市への反映

 本市においても「バイオリンの里・おおぶ」のまちづくりや歴史ある伝統祭礼など、独自の豊かな文化資源を有している。遠野市のように、これらを単なる単発のイベントや保存活動にとどめず、「一つのストーリー」として体系化し、市民一人一人がシビックプライドを持って主体的に関わる仕組み(市民認定制度など)の創設を検討してはどうかと考える。
 また、文化財の魅力を国内外に発信・追体験してもらうためのツールとして、観光・教育分野における先端デジタル技術(VR・AR等)の導入を更に加速させる余地があると考える。

SAVSを活用したフルデマンド型乗合バス「しわまる号」について【岩手県紫波町】

視察概要

岩手県紫波郡紫波町

 紫波町では、コミュニティバスの廃止を契機に、AI配車システム(SAVS)を導入したドア・ツー・ドアの「デマンド型乗合バス『しわまる号』」へ全面移行した。最大の特徴は、相乗りが発生すると運賃が割引になる「乗車インセンティブ設計」を導入し、住民側が自主的に乗り合わせる(時間を合わせる)ことで、運行効率の向上と住民負担の軽減を同時に実現している点にある。また、この移動の足を支える核として、公民連携(PPP)の成功例である複合エリア「オガール」が機能し、町有地を活用した持続可能なまちづくりを展開している。

所感・大府市への反映

 本市では、ふれあいバスの定時定路線運行を基本としつつ、交通空白地域の移動支援を模索している。「しわまる号」の事例から学ぶべきは、単に足を確保するだけでなく、相乗りによる割引など住民の行動変容を促すインセンティブ(動機付け)をシステムに組み込む先進性である。本市における今後のデマンド型交通の試行的運用や実証実験に大いに期待をしたい。
 高齢者のデジタル予約に対するサポート体制の構築は必須である。
 また、持続可能な財政負担に収めるための料金・配車シミュレーション設計において、本視察の知見を大いに生かしていきたい。

デジタルメディア・コントロールチャレンジ「でめこん」について 【宮城県東松島市】

視察概要

宮城県東松島市

 東松島市の「でめこん」は、GIGAスクール時代の課題である子どものデジタル端末・スマホ依存を防ぎ、規則正しい生活習慣を育むための生活改善運動である。特徴は、大人からのルール押し付けではなく、小中学生自らが話し合い、制定した「子ども宣言2021」からスタートし、一律の具体的な生活数値目標(東松島ゴール:平日の使用1時間程度、中学生就寝22時など)を子どもたち主導で決定した点にある。さらに、小中学校での「ノーメディア週間」の設定や、保健師等と連携した乳幼児期(就学前)からの予防的啓発など、部局横断の「縦と横の連携」を徹底している。

所感・大府市への反映

 児童生徒一人一台端末が普及した本市でも、子どものスマホの長時間利用や夜型化、SNSトラブル等は深刻な問題である。「でめこん」のように、子どもたち自身に「デジタルをコントロールする力」を主体的に考えさせ、地域全体で共通のゴール(指針)を共有することは大変に示唆に富む。本市が誇る「健康都市」の理念のもと、教育委員会(学校現場)の取組にとどめるのではなく、子育て支援部門や健康部門が一体となり、乳幼児健診の段階からスマホとの付き合い方を一貫して啓発する「縦の連携体制」の構築が必要であろう。乳幼児健診で、親も子どもの目の健康の大切さを学び、安易に子どもの「おもり」にスマホをあてがわないことや、大人自身が子どもの前でのスマホの扱いに気を付けていく必要がある。
 外部からの学びだけでは、スマホの正しい扱い方を身に付けることは難しい。
 AI・SNS依存症は身近なことになっている。子どもも大人も注意喚起が必要であり、家庭で話題とすることは大切である。

このページに関するお問い合わせ

議会事務局 議事課
電話:0562-45-6251
ファクス:0562-47-5030
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