2026年6月分から水道料金を改定します
大府市の水道事業は、2024年度決算において経常収支比率が100%を超えており、これまで施設や水道管の計画的な耐震化に取り組んできた結果、全国的にも高い耐震性を維持してきました。
しかし近年は、水の使用量の減少による収入の減少に加えて、今後、愛知県営水道料金の値上げ(本市は愛知県から水を100%購入しています。)、物価高による維持管理費の増加、配水場の大規模改修など、多くの費用がかかることから、厳しい経営状況が見込まれています。
こうした状況を踏まえ、水道事業を将来にわたって安定的に運営していくため、2014年4月以来12年ぶりに、水道料金を改定します。
有収水量・料金収入の見込み

水道料金改定に向けた検討の経緯
2025年度、学識経験者や市民で構成する「水道事業経営検討委員会」において、水道事業を持続的かつ健全に運営していくための方策を検討しました。
委員会では、将来にわたり施設を適切に維持し、安心・安全な水道水の安定供給を継続するためには、経営努力による「収入の安定確保」や「経費削減」だけでは限界があり、一定程度の料金改定は不可避であるとの考えが示されました。
そのうえで、今後10年間、健全な経営を維持するためには、少なくとも6%程度の料金改定が必要であり、2026年度のできる限り早い時期での実施が望ましいとの検討結果が示されました。
こうした委員会での検討結果に加え、大府市の水道事業を取り巻く経営状況や将来見通しを総合的に踏まえ、水道料金の改定を行うこととしました。
今回の料金改定は、この先10年間に必要となる施設更新や運営経費などを見据えたうえで、必要最小限の改定率としています。また、物価高騰が続く社会情勢や市民生活への影響を考慮して、一般家庭などの負担を抑える料金体系となるよう配慮しています。
あわせて、「大府市水道ビジョン2030」と「大府市水道事業経営戦略」を改定・統合した「大府市水道持続ビジョン2035」を策定し、今後の事業運営や財政見通しを踏まえた、実行性のある計画として位置づけていきます。
料金改定の概要
平均改定率:6%
改定期日:2026年6月1日
一般家庭での料金負担(目安)
世帯人員別の1カ月当たりの想定される使用水量と料金の増加分は次のとおりです。
金額は税込。
|
世帯人員 |
想定使用 水量 |
現行料金 |
改定後料金 |
料金増加分 |
|---|---|---|---|---|
|
1人 |
10m³ |
1,590円 |
1,610円 |
20円 |
|
2人 |
15m³ |
2,220円 |
2,310円 |
90円 |
|
3人 |
20m³ |
2,860円 |
3,000円 |
140円 |
|
4人 |
25m³ |
3,820円 |
4,050円 |
230円 |
|
5人 |
30m³ |
4,780円 |
5,100円 |
320円 |
※家庭で使う水の量は、家族の人数や生活スタイル(水の使い方)によって変わります。
2026年6月1日以降の使用分から、改定後の水道料金を適用します。
使用期間が2026年6月1日をまたぐ場合は、5月31日までは改定前の料金で、6月1日からは改定後の料金で日割り計算をします。
水道料金の計算方法
水道料金は、水道メーターの検針(メーターでどれだけ水を使ったかを調べること)をもとに、
(1) 基本料金(メーターの口径で決まる固定費) + (2) 水量料金(使った水の量に応じた費用)
を合計して計算します。
※水道料金は2カ月に一度、水道メーターの検針をもとに算定しています。
基本料金と水量料金の単価は『水道料金算定表』に書かれています。
『水道料金算定表』
新旧料金比較
|
用途区分 |
水道メータ口径区分 |
改定前 |
改定後 |
差額 |
|---|---|---|---|---|
| 専用等 | 13ミリメートル |
600円 |
620円 |
20円 |
| 専用等 | 20ミリメートル |
600円 |
620円 |
20円 |
| 専用等 | 25ミリメートル |
2,900円 |
3,075円 |
175円 |
| 専用等 | 40ミリメートル |
8,690円 |
9,220円 |
530円 |
| 専用等 | 50ミリメートル |
13,270円 |
14,075円 |
805円 |
| 専用等 | 75ミリメートル |
32,560円 |
34,525円 |
1,965円 |
| 専用等 | 100ミリメートル |
56,670円 |
60,100円 |
3,430円 |
| 専用等 | 125ミリメートル |
79,570円 |
84,400円 |
4,830円 |
| 共用 | 1戸につき |
600円 |
620円 |
20円 |
※専用等は、専用、浴場営業用、臨時用です。
一般家庭に多い口径13ミリメートル・20ミリメートルの基本料金の改定率を抑えます。
| 用途区分 | 使用水量区分 | 改定前 | 改定後 | 差額 |
|---|---|---|---|---|
| 専用 | 10立方メートルまで |
85円 |
85円 |
0円 |
| 専用 | 10立方メートル超から20立方メートルまで |
115円 |
126円 |
11円 |
| 専用 | 20立方メートル超から30立方メートルまで |
175円 |
191円 |
16円 |
| 専用 | 30立方メートル超から50立方メートルまで |
216円 |
235円 |
19円 |
| 専用 | 50立方メートル超から |
258円 |
280円 |
22円 |
| 浴場営業用 | 1立方メートルにつき |
85円 |
85円 |
0円 |
| 臨時用 | 1立方メートルにつき |
423円 |
461円 |
38円 |
| 共用 | ※のとおり |
― |
― |
― |
※共用は、1戸当たりの平均水量を各戸ごとに専用の水量区分で算定し、全戸分を合算した金額です。
少量使用者に配慮するため、1カ月あたり10㎥までの水量料金を据え置きします。
水道料金の計算式
水道料金=(基本料金+水量料金)×1.1(10円未満切り捨て)
「計算例」
1.メータ口径が13ミリ及び20ミリで、2カ月の使用水量が30立方メートルの場合
【新料金(改定後)】
(1,240円+20立方メートル×85円+(30-20)立方メートル×126円)×1.1=4,620円(10円未満切り捨て)※旧料金と比較して170円の増額
【旧料金(改定前)】
(1,200円+20立方メートル×85円+(30-20)立方メートル×115円)×1.1=4,450円(10円未満切り捨て)
2.メータ口径が13ミリ及び20ミリで、2カ月の使用水量が50立方メートルの場合
【新料金(改定後)】
(1,240円+20立方メートル×85円+(40-20)立方メートル×126円+(50-40)立方メートル×191円)×1.1=8,100円(10円未満切り捨て)※旧料金と比較して460円の増額
【旧料金(改定前)】
(1,200円+20立方メートル×85円+(40-20)立方メートル×115円+(50-40)立方メートル×175円)×1.1=7,640円(10円未満切り捨て)
水道料金等の早見表
-
【2026年6月適用】2カ月水道料金・下水道使用料の早見表(13ミリメートル、20ミリメートル) (PDF 216.9KB)
-
【2025年4月適用】2カ月水道料金・下水道使用料の早見表(13ミリメートル、20ミリメートル) (PDF 65.9KB)
下水道使用料の改定に関する詳細は、以下のリンク先をご覧ください。 - 下水道使用料の改定
その他
2026年2月から5月までの検針分については、基本料金を半額にします。
基本料金半額に関する詳細は、以下のリンク先をご覧ください。

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このページに関するお問い合わせ
水道部 水道経営課
水道業務料金係・下水道経営係 電話:0562-45-6238
ファクス:0562-45-5185
水道部 水道経営課へのお問い合わせは専用フォームをご利用ください。
