2023年12月「旅する蝶 アサギマダラ」

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ページ番号1029289  更新日 2023年11月27日

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飛来したアサギマダラの写真

 アサギマダラという蝶をご存じですか。半透明の薄い青色で茶色模様の羽根が美しく、羽根を広げると10セントほどの蝶です。春から初夏にかけては本州などの涼しい高原地帯へ繁殖のため北上し、秋には気温の低下とともに適温の生活地を求めて南方へ移動を開始し、遠く九州や沖縄などに海を越えて飛んでいき、千キロ以上の長距離を旅する蝶といわれています。春から初夏に北上するアサギマダラと秋に南下するアサギマダラは世代が異なり、世代を超えて「渡り」が伝えられていることがとても不思議です。大府にアサギマダラを呼ぼうと2019年5月に二ツ池公園にフジバカマを植栽し、同年10月にアサギマダラの飛来を確認しました。その後も毎年10月頃にアサギマダラが飛来し、フジバカマの蜜を吸う様子が確認されています。秋とともに訪れて癒やしを与え、自然を愛する心を教えてくれる蝶で、多くの人が魅了されています。マーキング調査によって徐々に渡りの内容が判明しつつありますが、新たに繁殖した世代の蝶が、春から初夏にかけて涼しい地を求めて北上する様子はあまり知られていません。2018年5月に奄美大島から北上し、伊勢市に渡ったアサギマダラが確認されています。春の北上時期にも大府に立ち寄ってもらう手立てがないか、思いを巡らしています。

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