耳の健康
加齢性難聴とは
年齢とともに耳の中の音を感じる細胞が壊れることにより、聴力が低下する現象です。
特に、大きな音の環境で働く人や、長時間にわたり大音量で音楽を聴く人は、耳に入る音のダメージにより細胞が傷つくリスクが高くなります。
さらに、糖尿病や高血圧、脂質異常症などの生活習慣病や喫煙による動脈硬化は、血流を悪化させ、耳の細胞への栄養や酸素供給を減少させることで、細胞が壊れやすくなることが明らかになっています。
多くの方が「聞こえが悪くなった」と感じるのは60歳前後ですが、実際に聴力の低下は40歳代から始まっていて、ゆっくり進行しています。
日常生活での影響
高い音から聞き取りにくくなるという特徴があります。高い音とは、体温計の音のような電子音なので、初期にはあまり聞こえにくさを自覚することはありません。しかし、徐々に会話や日常生活で使う音の高さの聞こえも悪くなるので、難聴を自覚することが増えていきます。車の接近などの危険な状況に気づけなくなったり、家族・友人とのコミュニケーションがうまくいかず、人と話をするのに自信が持てなくなったりするなど、認知症発症のリスクに影響すると言われています。
難聴は、認知症の危険因子の一つとされています。 自分や周囲の人が、早く気づき、受診することが大切です。
聞こえのチェック
当てはまる項目にチェックしてみましょう
- 会話をしているときに聞き返す
- 後ろから呼びかけられると、気づかないことがある
- 聞き間違えが多い
- 話し声が大きいと言われる
- 見えないところからの車の接近に気づかない
- 電子レンジなどの電子音が聞こえない
- 耳鳴りがある
1から2個該当する場合 実生活でお困りのことがあれば、耳鼻咽喉科を受診しましょう
3から4個該当する場合 耳鼻咽喉科で相談してみましょう
5個以上該当する場合 早めに耳鼻咽喉科を受診することをおすすめします
単なる「加齢性難聴」ではなく、中耳炎などによる「伝音難聴」、騒音やウイルスなどによる「感音難聴」を発症していたり、難聴をさらに進行させていたりする事もあります。その場合は、投薬治療や手術などで治療できる可能性もありますので、耳鼻咽喉科医に診てもらうようにしましょう。
難聴の予防
加齢に伴う難聴は、 誰にでも起こりうることです。 しかし、進行を遅らせる、加齢以外の原因を避ける という意味での予防は十分に可能です。
1.耳にやさしい生活を心がける
- 大音量でテレビを見たり、音楽を聴いたりしない
- 騒音など、大きな音が常時出ている場所を避ける
- 騒音下で仕事をしている方は耳栓をする
- 静かな場所で耳を休ませる時間を作る
2.生活習慣の見直し
- 生活習慣病の管理、栄養バランスがとれた食事
- 適度な運動
- 規則正しい睡眠
- 禁煙
3.早期発見、早期治療のために定期的に耳鼻咽喉科受診
- 耳鼻咽喉科で聞こえの検査を受ける
- 早期に補聴器を活用し、ことばを聞き分ける能力を最大限に発揮する(すでに耳の聞こえが悪いという人にとっても、補聴器などを用いて対策をすることで、認知症を予防したり、進行を遅らせたりすることができる可能性があります。)
このページに関するお問い合わせ
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保健センター 電話:0562-47-8000
こども家庭センター 電話:0562-57-0219
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