おおぶレインボープラン~総合的な長期欠席者支援によるWell-beingの向上~

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ページ番号1031398  更新日 2024年7月1日

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大府市は、長期欠席(不登校)児童生徒一人一人が抱える、多様で複雑な背景を適切に把握し、個々の状況に応じた学校内外での環境づくりや各種相談体制の充実を図り、児童生徒の自立と社会参加を促進することで、自己肯定感を高め、身近に幸せを感じられるよう、「おおぶレインボープラン」を2023(令和5)年度に取りまとめました。

おおぶレインボープランに込められた想い

長期欠席児童生徒は、2022(令和4)年度時点において、全国の小中学校で約30万人に上り、大府市でも増加傾向にあります。
大府市では、1990(平成2)年度に「大府市レインボーハウス(教育支援センター)」を開設し、長期欠席児童生徒への取組の礎として長年活動しています。施設名の「レインボー」には、利用者の個性や彩(いろどり)を大切にした、個々に寄り沿った支援への想いが込められています。
本プランについても、この「レインボー」を本市のレガシーとして受け継ぎ、長期欠席児童生徒の多様な在り方を受け入れ、これからの社会変化に対応した総合的な支援体制を整備し、誰一人取り残されない教育を目指します。

Well-being(ウェルビーイング)の向上

Well-beingとは、身体的・精神的・社会的に満たされた状態のことを指し、近年、教育の分野においても注目されています。
児童生徒ごとに様々な事情や環境があることを理解し、環境を整え、個人や個人を取り巻く場や地域が幸せを感じられる状態に高めていくことを1つの目標としていきます。

長期欠席児童生徒への7色(なないろ)の支援

1.学校内における居場所の充実

  • 校内フリースクール化に関する調査・研究(2024(令和6)年度~)
    中学校全校に設置する校内教育支援室について、多様な在り方が認められる社会に変化してきていることを踏まえ、自己肯定感を高め、社会的自立を図る場としての機能を持つことができるよう、校内フリースクール化に関する調査・研究を進めていきます。
  • 校内教育支援室の設置、市独自で配置する専任の校内教育支援室支援員による悩み相談や学習支援(各中学校に1人ずつ配置)
  • 児童の心身の健康管理の充実を目的として、市内全小学校の保健室において2人体制で対応できるよう、市独自で「養護教諭補助員」を配置

2.学校外における居場所の充実

レインボーハウス

  • 第二教育支援センターの新設(2024(令和6)年度設計)
    教育支援センター「レインボーハウス」の利用者数が増加していることや通所距離により通うことができない児童生徒がいる可能性を踏まえて、東新テニスコート跡地(大府市東新町地内)に、新たに「健康増進・交流拠点」との複合施設として「第二教育支援センター」を整備するため、施設の設計を開始します。
  • 民間フリースクール等を利用する児童生徒への支援(2024(令和6)年度~)
    長期欠席児童生徒の中には、民間のフリースクール等を利用している例もありますが、授業料が平均で月額3万円以上かかり、保護者にとって大きな負担となっています。
    そこで、長期欠席児童生徒が様々な居場所を保護者とともに自主的に選択し、社会的自立を図ることができるよう、フリースクール等の授業料の半額、1月あたり上限2万円補助します。
  • 「レインボーハウス」での学校復帰・社会参加に向けた支援

3.ICTを活用した相談支援・居場所の充実

メタバース

  • メタバースの活用(2023(令和5)年度~)
    レインボーハウスでは、スクールカウンセラーによる相談支援を行っています。直接面会しての相談を不得手とする児童生徒への対応や、新たな居場所づくりに向けた環境整備の一つとして、メタバース(ネット上の3次元仮想空間)を利用した支援を行います。
  • タブレットを活用した、自宅・別室等でのオンラインによる授業参加

4.相談支援体制の充実

  • スクールソーシャルワーカーによる支援体制の拡充(2024(令和6)年度~)
    児童生徒の置かれた様々な環境に働き掛けて支援を行うスクールソーシャルワーカーについて、相談内容が多様化し、相談件数が年々増加しているため、学識経験を有し、より専門的な立場となる人材をスーパーバイザーとして位置付け、助言や指導を受けることで、スクールソーシャルワークのスキルを磨き、支援体制の質を高めていきます。
  • 中学校に市独自で配置する「心の教室相談員」による相談支援(各中学校に1人ずつ配置)
  • 市独自で配置する「スクールカウンセラー」によるレインボーハウスでの相談支援
  • 市独自で配置する「スクールソーシャルワーカー」2人による相談支援

5.地域における活動との連携

三つ葉ロゴ

  • 事業提示型協働事業を活用した市民活動団体との連携(2023(令和5)年度~)
    地域で長期欠席者に対する教育等支援や保護者への相談支援を実施している団体「~教育の機会をつなぐ~三つ葉」と連携し、事業提示型協働事業(市民との協働で実施することにより効果を高められる事業)として、レインボーハウスにおいて月1回の児童生徒向け講座と保護者向け座談会を開催することで、レインボーハウスを利用する児童生徒の活動を充実させ、保護者が気軽に話すことのできる場を用意するとともに、団体の育成を図り、支援の担い手を増やしていきます。

6.切れ目のない支援に向けた関係機関との連携・情報交換・研究

  • 未就学段階から中学校卒業後までの情報連携(2024(令和6)年度~)
    こどもに関する切れ目のない支援に向けて、未就学段階から中学校卒業後まで情報連携できるよう、会議体の充実・新規設置を進めます。
  • 「長期欠席者教育支援会議」の開催(情報交換、医師等専門家からの助言)
  • 「長期欠席者事例研究会」による教員等の自主的な研究活動

7.長期欠席への理解の促進

講演会イメージ

  • 地域や保護者、教員等を対象とした講演会の開催(2024(令和6)年度~)
    長期欠席児童生徒の現状や大府市の取組を周知するとともに、学校現場や地域での理解を深め、協力した関係性を図ることができるよう、関係部局と連携して、引きこもり支援に関するテーマと合わせて、講演会を開催します。

添付ファイル

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このページに関するお問い合わせ

教育委員会 学校教育課
学校総務係 電話:0562-46-3332
学校施設係 電話:0562-38-5090
放課後係 電話:0562-46-3331
ファクス:0562-44-0020
教育委員会 学校教育課へのお問い合わせは専用フォームをご利用ください。