アサギマダラ飛来の拠点づくりプロジェクト
飛来を願ってプロジェクト開始
令和元年から、市内にアサギマダラを呼び込むため、「アサギマダラ飛来の拠点づくりプロジェクト」を開始しました。まず、アサギマダラ飛来の最初の拠点として、二ツ池公園にフジバカマの苗を植え、同年、アサギマダラの飛来を確認しました。
その後も毎年、二ツ池公園にはアサギマダラが飛来し、ヒラヒラと踊るように舞う姿に多くの人が魅了されています。
この活動をけん引している環境パートナーシップ会議メンバーの皆さんにお話を聞くと、そこにはアサギマダラを通して、自然を愛するきっかけにしてほしいという願いがありました。
アサギマダラとは
アサギマダラは、翅を広げると10センチメートル程になる大型の蝶で、長距離移動をする珍しい習性を持っています。
移動距離は、2000キロメートルを超えるともいわれ、海を越えて沖縄や台湾にも飛来します。世界には他にも長距離移動をする蝶はいますが、海上を数百キロメートル以上移動するのはこのアサギマダラだけといわれています。
アサギマダラは春に高山帯などの涼しい地方へ移動し、秋になると暖かい南の地方へ移動します。移動ルートについては、「マーキング調査」などで徐々に明らかになってきており、知多半島もそのルートの一部になっています。
大府市では毎年10月頃に、南に移動していく途中のアサギマダラが、二ツ池セレトナなどに植栽されているフジバカマの蜜を吸う様子が確認されています。
フジバカマとは
フジバカマは、アサギマダラが好んで蜜を吸う花の一種で、現在環境省のレッドリストにおいて準絶滅危惧種に指定されています。
直径5ミリメートルほどの小さな花を房状に咲かせるきれいな花ですが、その蜜には「ピロリジジンアルカロイド」という有毒物質が含まれており、この物質はオスがメスを誘因する際に放つフェロモンの材料になります。
本プロジェクトの活動紹介
知多半島アサギマダラネットワーク情報交換会
令和2年度から知多半島内でアサギマダラ飛来に向けて活動している自治体や団体に呼びかけを行い、活動報告や飛来情報の共有などを含めた情報交換会を毎年開催しています。
本情報交換会により、ネットワークが構築されたことで、大府市からフジバカマの株を他市町の自治体や団体に株分けし、知多半島のアサギマダラの飛来地整備を進める活動を行っています。
このページに関するお問い合わせ
市民協働部 環境課
環境衛生係 電話:0562-45-6223
環境政策係 電話:0562-85-5335
ファクス:0562-47-9996
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