大府町の地名の由来
大府は、「大夫」「大部」「大符」と書かれていたといいます。
大夫は、中古に行われた獅子舞のことであり、伊勢神楽と性質を同じくするものです。この地にあって、毎年秋が過ぎると諸国を巡って、伊勢あるいは熱田神宮の御札を配り、獅子舞を演じ、お祓いをして志を集めていました。この獅子舞の大夫にちなんで、それが村名となったもの(知多郡史)と考えられています。
ところで、「大符村、一に大夫とも大府とも書く」(尾張地名考)というように、大符や大府も用いられていたようです。やがて明治初期からは「大府」に統一されました。
ほかに「七津大夫」に基づく伝説による由来も伝えられています。(七津大夫の伝説は「大府の民話」でご紹介しています。)
大府町各字の由来
アラタ
新田開発によって開けた土地であることに由来します。
ガンジ山
雁の行列のような形の山であることに由来します。
柊山(ひいらぎやま)
ヒイラギの繁茂する山であったことに由来します。
原(はら)
広い原野を開墾したことに由来します。
カラソ
小石まじりの乾いた土地であったことに由来します。
ウド
土が流されて深くくぼんだ土地であったことに由来します。
二俣(ふたまた)
石ヶ瀬川と鞍流瀬川が合流するところで、川が分かれる場所であったことに由来します。
江端(えばた)
古くは衣が浦が深く湾入した入江になっており、入江の端に位置していたことに由来します。
縄界(なわざかい)
砂川沿いにある字名で、江戸時代に、大府村と横根村との間に「村境い争い」があったことに由来します。(縄境の伝説は、「おおぶの民話」でご紹介しています)
スクモ
藍を干して玉にしたものを「スクモ」と言います。藍のよく成長した土地だったことに由来します。
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