多数ある地名の由来

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ページ番号1007213  更新日 2018年10月25日

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 市内には、どの町にもあるような地名が存在します。ここでは、そのなかで代表的な地名のいくつかをご紹介します。

 大根・長根・高根など「根」のつく地名は多くあります。根は、根本・元をいう場合もありますが、「ネ」は峯・嶺に通じるもので、山の頂をいう場合が多いようです。字名には、大根・中根・小根・高根・丸根など根のつくものは、かつて市内に50カ所ほどありました。森岡町の「蛇ケ寝(じゃがね)」や、吉田町の「雲鐘(うんかね)」は、蛇が根・雲が根のあて字と考えることのできる地名です。

ハザマ

 山と山の間、丘と丘との間に細長く奥深く入り込んだ谷とか、川や池の間にはさまれたところなどにつけられる地名にハザマがあります。廻間・狭間・迫間などの文字があてられています。いくつものハザマを区別するために、ものの名をかぶせて地名としている場合が多いようです。愛知県下にハザマの地名は400ほどあり、その半数が知多半島にあります。大府市内には、かつて9カ所ありました。また、同じような地名に「瀬戸」があり、市内にかつて2カ所ありました。

平地

平地といえば、「平らな土地」を思い浮かべます。横根と吉田町の平地は文字通り平らな土地ですが、北崎町の場合は地形的にやや疑問があります。ところが、「平(ヒラ)」は、平らのほかに「緩斜面」という意味もあります。北崎の平地は、丸根と坂下にはさまれていて傾斜地であることがわかります。類似地名に、横根と森岡町に平子(ひらこ)があります。地形からみて、小規模な傾斜地であることがわかります。長草町に平手(ひらて)があります。この場合「手」は方向を示しているので、傾斜地の手前の土地を表していることになります。

トーモ

 田畑のことを「トーモ」といって、田面・外面と書きます。字名として、市域にはかつて7カ所ありました。

新田

 新田という字名は9カ所、荒田・新切を加えると14カ所存在しました。慶長13年(1608)に幕府が行った土地調査の結果を記録したのが、「慶長検地帳」で、これによって田畑の等級と判別および収納責任者を明らかにしました。この検地帳に登録されている耕地を「本田」といい、その後に開発された田畑をすべて「新田」といいました。新田の名には、それぞれ縄入れ即ち検地の行われた年の干支をつけることが多かったようです。

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