総務委員情報交換会(木の山まちづくり委員会) 令和5年8月9日

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ページ番号1028399  更新日 2023年11月6日

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 令和5年度の総務委員会のテーマである「協働のまちづくりについて」調査研究するため、令和5年8月9日に木の山まちづくり委員会と情報交換会を実施しました。また、この情報交換会を経て、同日に委員意見交換会を行いました。

協働のまちづくりについて

情報交換会の様子

 木の山まちづくり委員会との情報交換会では、次の7つの質問事項を基に情報交換を行った。

貴委員会が設立されたきっかけについて

 大府市共和町の西北端にあたる木の山地区は、子安神社や円通寺、遺跡などを有し歴史ある場所である。古くは池の水利権、財産管理などを地主会及び木の山会がまとめており、現在は地主会、字総代、まちづくり委員会の3組織で地域の運営に当たっている。これまで、愛知用水のサイフォン化や国道302号による地区の分断等の課題に取り組んできた。近年では、国道302号や伊勢湾岸道路等の整備により、企業による開発行為が増えており、地域の窓口として対応している。

運営、活動の財源について

 地主会が所有している土地の賃借料を主な財源として、まちづくりの活動を行っている。

取り組まれている活動について

 企業の開発行為に対する地域の窓口、子ども会、老人会及びお祭りに関連する団体等の地域活動を行っている団体への資金援助及び、行政へ地域の問題を取りまとめた要望の提出などの地域に関することを、地主会、字総代及びまちづくり委員会が連携して行っている。

貴委員会が設立されたことにより、実現できたことについて

 解決するには、数年間を必要とする地域課題への対応や、企業の開発行為に対して、地域として意見を言うことができている。行政との連携や住民からの信頼を基に、地域の土地利用を計画的に行うことができ、いわゆる農地が開発行為による虫食いの状態になることを未然に防ぐことができている。

地域住民との連携や、活動に巻き込む方法について

 子ども会、老人会、お祭りの保存会などを統括している字総代が、バーベキュー大会やバス旅行などのイベントを企画運営し、住民同士がコミュニケーションを取れる場を創出しており、お互いに情報交換を行っている。

人づくりを意識した取組の事例などについて

 お祭りの保存会が中心になり、高校生から24歳までの若い世代を対象とした組を組織して、活動の場を設けている。若いころから地域の行事に参加してもらうことで、地域の外に出ても戻ってきたときに地域に溶け込みやすくなると考えている。
 顔の見える地域性で、日常のコミュニケーションが取りやすいため、地域活動への住民の自覚も生まれやすい。そのため、次期役員の声掛けも地域のコミュニケーションの場で意識的に行うことができている。

人との関係づくり、人と人とをつなぐ工夫などについて

 住民同士の交流の行事をどれだけつくれるかが重要であると考えている。様々な行事を開催してきたことで、地域の住民同士の濃いつながりができ、声が掛け合える人間関係ができていると考えている。
 また、事例の一つとして、子ども会に加入していない子どもにも行事に参加してもらっており、子どもを通じて親に地域の活動に関心を持ってもらうきっかけになると考えている。しつこい勧誘は行わず、加入したいときに加入できるような対応をとっている。

大府市への反映・所感

情報交換会を経て、同日に総務委員意見交換会を行った。その際、以下のような意見が各委員より述べられた。

  • 木の山地区特有の地域外からの流入による人口増加がないため、地域がうまく回っていると感じた。また、財源が確保されている点は活動を行う上で重要であると感じた。しかし、これらの事例をどのようにほかの地区に落とし込んでいくかについては、検討が必要である。
  • 人づくりについて、楽しめる交流の場をどれくらい用意できるかが重要であると考える。ほかの地域で同じことを行うには財源の課題があるが、市で補助をしていくなども一つの提言として考えられる。
  • 字総代からまちづくり委員会へ人材を継承し、字総代の活動をバックアップしていくという方法は、ほかの地域での役員のなり手不足解消のための参考の一つになると感じた。
  • 字総代の活動では班長のなり手不足などの課題を抱えていたが、まちづくり委員会や地主会との連携により、木の山地区がうまく回っていると感じた。根本には、地元への愛着や先人への尊敬の気持ちが育まれているためだと考える。また、そのような風土の醸成が必要であると考える。
  • 地域の課題を自分事として考え、実績を積むことがまちづくり委員会の強さであり、地域からの信頼を得ることができた要因であると考える。
  • 地域に関する市への要望を自治会が取りまとめることなどは、市全体でも取り入れることができると感じた。また、自治会に加入していなくても参加できる地域のコミュニケーションの場を広げていくことも面白いと考える。
  • まちづくり委員会の成果が地域の信頼を得ることにつながり、代々受け継がれているからこそ、一丸となってまちづくりができていると考える。
  • 企業の開発行為について、地域と企業が一緒に進めていると感じた。
  • 老人会とまちづくり委員会の例にあったが、お互いの負担や役割のバランスが取れた関係になっていると感じた。
  • まちづくり委員会からの話にあったように、やれる人がやるということが、今後の協働のあり方になるのではないかと考える。やりたい人が主体となってまちづくりを行い、周りの人が参加していくような流れが必要なのではないか。主体となる人材づくりも必要であると考える。
  • 人とお金の使い方が上手だと感じた。金額以上の価値を生み出していると感じた。

 貴重な御時間をいただいた木の山まちづくり委員会の皆様には深く感謝を申し上げる。引き続き、他の事例を参考にしつつ、調査研究活動を進めていく。

このページに関するお問い合わせ

議会事務局 議事課
電話:0562-45-6251
ファクス:0562-47-5030
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