ユニバーサルデザインとは
ユニバーサルデザイン(※1)とバリアフリー
安心して暮らすことができる社会の実現は、すべての人の願いです。
このためには、年齢、性別、国籍の違いや障がいの有無等にかかわらずどのような状態のときにも自由に行動ができ、快適に生活できることが大切です。
ユニバーサルデザインは、このような社会を実現するため、すべての人が利用可能なように、はじめから計画して実施し、その後も改良等を検討していくという考え方です。
従来、高齢者施策、障がい者施策等として考えられてきたバリアフリーと比較すると、「障壁(バリア)をなくし(フリー)快適で自由に行動できる社会を目指す」という目標は共通するものがありますが、ユニバーサルデザインはこのバリアフリーの取組をさらに進めて、様々な人の個性や特徴を考え、はじめから多くの人の考え方を取り入れ計画し、実施することにより障壁を作らないという考え方になります。
ユニバーサルデザイン | バリアフリー |
---|---|
はじめから障壁をつくらない | 現存する障壁を取り除く |
すべての人が対象 | 高齢者、障がい者が対象 |
安全性、利便性、経済性、妥当性 | 安全性、利便性 |
低コストで美しく、誰もが利用できる製品・環境を創造する姿勢、社会をつくり直す技法 | 調整を行うことによって、特定の人が利用できる製品・環境をつくる技法 |
すべての人が利用できる一般的なデザイン | 特定の人だけに役立つ特別なデザイン |
障がいのあるなしに関わらずだれもが利用できる施設・設備 | 障がいのある人が利用するものと障がいのない人が利用するものが混在 |
※1 ユニバーサルデザイン すべての人のための構想や設計をいう。略称でUDという。
ユニバーサルデザインの7つの原則
米国の建築家であったロナルド・メイス氏(※2)はユニバーサルデザインを「すべての人にとって、できる限り利用可能であるように、製品、建物、環境をデザインすること」と定義して、次の7つの原則を提唱しています。現在では、その対象は製品や建築にとどまらず、交通・サービス・情報・教育・まちづくり・コミュニティ・行政など、ソフト・ハード両面の幅広い分野にわたっています。
※2 ロナルド・メイス アメリカノースカロライナ州立大学ユニバーサルデザインセンター所長
原則1 誰にでも公平に利用できること(公平性)
誰にでも利用できるように作られており、かつ、容易に入手できること
【事例】
自動ドア、低床バス、コードレス掃除機
原則2 使う上で自由度が高いこと(自由性)
使う人の様々な好みや能力に合うように作られていること
【事例】
タッチパネルと押しボタンがある現金自動受払機、左右どちらの手でも使用できるはさみ
原則3 使い方が簡単ですぐわかること(単純性)
使う人の経験や知識、言語能力、集中力に関係なく、使い方がわかりやすく作られていること
【事例】
差込方向がわかるプリペイドカード、シャンプーとリンスを区別するための凹凸がついたボトル
原則4 必要な情報がすぐ理解できること(分かりやすさ)
使用状況や、使う人の視覚、聴覚などの感覚能力に関係なく、必要な情報が効果的に伝わるように作られていること
【事例】
絵文字や色を使った案内表示、音声と視覚情報を併用した機器
原則5 うっかりミスや危険につながらないデザインであること(安全性)
ついうっかりしたり、意図しない行動が、危険や思わぬ結果につながらないように作られていること
【事例】
パソコンの戻るボタン、腰掛けないと作動しない温水洗浄便座、扉を開けると停止する洗濯機
原則6 無理な姿勢をとることなく、少ない力で楽に使用できること(省体力)
効率よく、気持ちよく、疲れないで使えるようにすること
【事例】
レバーハンドル式ドアノブ・蛇口、商品の取り出しやすい自動販売機、センサーつき器具(蛇口・照明器具)
原則7 アクセスしやすいスペースと大きさを確保すること(スペースの確保)
どんな体格や姿勢、移動能力の人にも、アクセスしやすく、操作がしやすいスペースや大きさにすること
【事例】
料金の投入口が大きい自動販売機、ボタンの大きなリモコン・電話機、ファミリートイレ
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