結び
ユニバーサルデザインに終わりはない
ユニバーサルデザインを追求することにより、環境を悪化させるようでは本末転倒になりかねません。また低コストでだれもが利用できることも、ユニバーサルデザインの考え方でもあります。費用対効果を考えながら、環境にもやさしい整備を検討していきます。
ユニバーサルデザインは、最初から全ての人に利用しやすいようにとの考え方でまちづくりを行いますが、だれかに良ければ他の人には良くないといったような状況は起こると思います。例えば、視覚障がい者誘導用ブロックは目に障がいのある方には必要ですが、身体障がい者で車椅子を使用している方にはむしろバリアになります。
また、最近はインクルーシブデザイン(※7)のように、「皆が助け合う、皆が助かる、誰をも排除しない」という考え方の方がユニバーサルデザインより無理がなくまちづくりを行っていくことができるとも言われています。
ユニバーサルデザインには完璧なものは存在しないとも言われており、十分検討したにもかかわらず、改善の余地があったり、失敗だったりする可能性もあります。そのようなことになっても、すばやく修正し、次の事業に生かしていくよう考えることが必要です。
いずれにしても、ユニバーサルデザインにはゴールはありませんので、常にどうすればベターであるかを考え、終わりのない取組(スパイラルアップ)が必要であります。
この基本方針は、社会情勢の変化等により必要なときに見直しを図ります。
※7 インクルーシブデザイン:万人のニーズに対応する包括的なデザイン
終わりなき取り組みのイメージ
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