1月合併号 吉田秀彦さん

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ページ番号1013159  更新日 2020年1月1日

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プロフィール

吉田秀彦さん

昭和44年大府市生まれ。共長小、大府西中に通い、中学3年生から柔道留学のため東京の講道学舎へ。世田谷学園高校、明治大学に進学。2歳の時に出場したバルセロナ五輪柔道男子78キロ級で金メダルを獲得。その後、アトランタ・シドニー五輪にも出場。現在は、パーク24柔道部の総監督を務める。

柔道は自分の中心

柔道着を纏った吉田秀彦さん

「皆さん覚えていますかね?時が経つのは早いものですね」と笑いながら話すのは、市出身で平成4(1992)年のバルセロナ五輪柔道男子78キロ級で金メダルを獲得した吉田秀彦さん。優勝を決め、拳を天に突き上げ、全身で喜びを表したシーンや、柔道引退後に参戦した総合格闘技で各界の強者と戦う姿を覚えている方も多いのではないでしょうか。今回は、現在も柔道に関わり続けている大府市初の金メダリスト・吉田秀彦さんに当時の話や東京五輪への思いを伺いました。

応援があっての金メダル

金メダル凱旋パレードの様子

これまで広報おおぶでは、吉田さんの活躍を数多く取り上げています。平成3年1月15日号には、明治大学3年時に嘉納治五郎杯国際柔道
大会で優勝した後のインタビュー記事を掲載し、大会の感想やその後に行われる世界選手権に懸ける思いなどを語ってもらいました。

平成4年8月15日号の表紙には、バルセロナ五輪での優勝決定の瞬間を、同年9月1日号には、大府駅から市役所までをオープンカーに乗って凱旋パレードする様子を掲載しました。

パレードには大府市初の五輪金メダリストの誕生に沸く市民が数多く駆け付け、「大府駅を降りるとあふれんばかりの人が出迎えてくれていました。『大府市にこんなに人がおったんだ』と驚いたことを覚えています。金メダルを取れたのは、たくさんの人の応援があったからこそ。感謝です」と話します。この時、吉田さんには市から第1号となる市スポーツ功労者表彰が贈られています。

根性が鍛えられた少年時代

柔道を始めるまではサッカー・バスケットボール・水泳など、さまざまなスポーツをやっていた吉田さん。鼓笛隊でトランペットを吹いていたこともあったそうです。そんな吉田さんが柔道を始めたのは小学4年生の時。新聞で柔道教室の生徒募集を見た父親から勧められたのがきっかけでした。練習は長草公会堂2階や体育センターに畳を敷いて行われたそうで、「練習後の体育センターのジュースの味が忘れられない」と当時のエピソードも教えてくれました。この柔道教室では、後の柔道人生に大きな影響を与える恩師・大石康先生と出会います。『小さな頃から基礎をきちっと教える』を指導方針とする大石先生の練習は厳しく、「当時は泣きながら柔道をしていました。大石先生には『根性』を鍛えられました」と懐かしそうに振り返ります。苦しかった当時の経験は今でも生きていると言い、大石先生から教わった技は?という質問には「大外刈り。大石先生に教わった最初で最後の技です」といたずらっぽく笑います。

柔道がなければ今はない

柔道教室で子どもに教える吉田さん

バルセロナ五輪で金メダルを獲得するなど、輝かしい成績を残してきましたが、けがの影響もあり、30歳過ぎで選手生活にピリオドを打ちました。柔道に身をささげてきた自らを振り返り「柔道は自分の中心。柔道をやっていなければ今の自分はありません」と柔道愛を語ります。そんな根っからの柔道人・吉田さんは、引退後、総合格闘技に参戦したこともありましたが、現在は五輪メダリストも所属するパーク24柔道部の総監督を務めています。「今は柔道の指導より、選手の練習環境をいかに整えてあげられるか、そういった点に力を入れています」と話すように、サポート役に徹しています。また、小学生を対象にした無料の柔道教室を毎週開催するなど、柔道の普及のための活動にも力を入れています。2020年夏に開催される東京五輪については「自国で行われるオリンピックは正直うらやましい。選手たちにとっても最初で最後の日本でのオリンピック。目標に向かって、一生懸命頑張ってほしい」と力を込めて話します。「東京五輪は市民の皆さんにとっても一大イベント。選手たちを一丸となって応援しましょう」と呼び掛ける姿からは、自身が応援されてきたことへの感謝の気持ちの表れだと感じました。

大府から金メダリストが再び現れることを願う

柔道をはじめスポーツに取り組んでいる子どもたちに「今しかできないことを一生懸命後悔しないように頑張ってほしい」とエールを送る吉田さん。最後に「大府から金メダリストが現れることを願っています」と締めくくりました。

このページに関するお問い合わせ

企画政策部 企画広報戦略課
企画政策係 電話:0562-45-6212
広報広聴係 電話:0562-45-6214
ファクス:0562-47-7320
企画政策部 企画広報戦略課へのお問い合わせは専用フォームをご利用ください。