2月1日号 佐藤桂菜さん

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ページ番号1013160  更新日 2020年2月13日

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市制50周年ロゴマーク

プロフィール

チェロと佐藤さん

大府市出身。石ケ瀬小、星城中に進学後、2019年6月まで米国ボストン郊外の芸術高校で音楽を学ぶ。同年9月からニューヨークにある米国最高峰といわれる音楽大学「ジュリアード音楽院」に通う。チェリストとして市出身の世界的なバイオリニストの竹澤恭子さんをはじめ数々の音楽家と共演。

人の心に届く音楽家になりたい。

広報おおぶ平成28年3月1日号
平成28年3月1日号

2019年9月から米国最高峰といわれる音楽大学「ジュリアード音楽院」で学んでいる佐藤桂菜さん。世界的な音楽家を多数輩出してきたレベルの高い環境の中で日々音楽と向き合っています。「充実しているけど忙しくて、3カ月があっという間に過ぎちゃいました。ダンサーや俳優を目指す人と共演することもあり、とても刺激的です」と学校生活を振り返ります。

ジュリアード音楽院は、市出身の世界的バイオリニスト・竹澤恭子さんもかつて在籍した学校で、世界中から優秀な学生が集まります。佐藤さんは進路を決める際、共演したこともある竹澤さんにも相談し、同学院を受験。難関といわれる試験を見事に合格しました。

順風満帆に見える佐藤さんですが、入学後は周りのレベルの高さに焦りを感じます。「周りは才能を持った人ばかり。なんで私は受かったのだろう。みんなに全然追い付いていけないなぁ、と自己嫌悪に陥っていました」と語ります。そんな時、指導を仰ぐ先生から『自分と他人を比べてはダメ。桂菜にもいいところがあるよ。そこを磨いてみたら』とアドバイスをもらい、「今では自分の長所を磨いていこうと思えるようになりました」と一つ壁を乗り越えます。

佐藤さんとチェロとの出会いは0歳の時。母親のあけみさんは「0歳でチェロの音色に興味を持ち、スズキ・メソードの教室に通わせました。最初は鉛筆を弓に見立てて、『きらきら星』の音楽に合わせてリズムを取る練習をしていました。実際にチェロを使って練習を始めたのは3歳からです」と当時の様子を話します。スズキ・メソードの教育法は、与えられた曲をマスターしたら次の曲に挑戦できるシステムで、佐藤さんは「自分よりも新しい曲をやっている子に負けたくない。早く次の曲が欲しい」と思っていたそうで、負けず嫌いな一面も垣間見えます。

コンサートでチェロを弾く7歳当時の佐藤さん
愛三文化会館で行われた
2007クリスマスコンサート(7歳の頃)

中学1年の時には、初めてのオーディションを経験し「NHK名古屋青少年交響楽団」に入団。中学3年の時にはNHKナゴヤニューイヤーコンサートに出演する機会に恵まれ、ピアニストの清塚信也さんやバイオリニストの古澤巌さんなど、一流の音楽家と共演します。このコンサートは佐藤さんにとって音楽人生のターニングポイントとなり、「本格的にチェロで音楽の道に進みたい」と家族に打ち明け、音楽留学を決めます。

0歳からチェロを愛し、チェロと共に歩んできた佐藤さんは、チェロの魅力を「深い音が好き。チェロはいろんな音を表現でき、いろんな楽器に合い、いろんな音楽に欠かせません。縁の下の力持ちなんです」と笑顔で語ります。

7月19日、愛三文化会館で開催される市制50周年を記念したコンサートで、佐藤さんは竹澤さんと再び同じ舞台に立つ予定です。意気込みを聞くと「竹澤さんに自分の成長を感じてもらいたい。後輩として恥ずかしくない演奏をしたいです」と熱く語ります。

「将来は竹澤さんのような素晴らしく影響力があり、人の心に届く音楽家になりたい」。常に竹澤さんの背中を追い続けている佐藤さんの夢の旅はまだ途中です。

  • 第25回日本クラシックコンクール全国大会第1位受賞者演奏会の様子

    第25回日本クラシックコンクール全国大会第1位受賞者演奏会

このページに関するお問い合わせ

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企画政策係 電話:0562-45-6212
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