建設産業委員会県内視察 令和4年10月24日

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ページ番号1025241  更新日 2022年11月16日

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 令和4年10月24日、春日井市を視察しました。

先導的モビリティに関する取組について

取組の背景、目的

愛知県春日井市

 高蔵寺ニュータウンの交通課題は、まちづくりから50年が経過し、初期の入居者が一斉に高齢化し、区域内の人口も減少していることである。また、坂道が多く、路線バスの本数も減少している。坂道や外出機会の減少等の地域課題を解決するため、高蔵寺リ・ニュータウン計画を平成28年3月に策定した。自動運転やAI 等の技術を活用して課題を克服することで、快適に移動できるまち「高蔵寺ニューモビリティタウン」を目指している。

取組内容、現在の状況

「高蔵寺ニュータウン」
 高蔵寺ニューモビリティタウン構想では、名古屋大学をパートナーとして、新たなモビリティサービスと既存交通とのベストミックスの導入(モビリティ・ブレンド)を模索している。
 8つのモビリティ施策を展開しており、その代表的なものとして、限定区域内ラストマイル自動運転(ゆっくり自動運転)と タクシーの高度利用(AIオンデマンド乗合サービス)の実証実験を行い、導入している。
 限定区域内ラストマイル自動運転(ゆっくり自動運転)は、石尾台地区内でゴルフカートを自動運転で運行し、自宅前で乗降可能としている。時間帯は9時00分から16時00分で、無料で利用できる。運営主体は地元住民がNPOを設立して運行している。
 タクシーの高度利用(AIオンデマンド乗合サービス)は、高蔵寺ニュータウン内でオンデマンドで乗合タクシーを運行している。料金は通常の半額程度で、8時30分から14時00分で利用できる。また、病院等と連携して、割引料金を設定している。高齢者が気軽に外出できるまちづくり、子育て世代が車に頼らず暮らせる持続可能なまちづくり目指している。

「北部オンデマンドバス」
 令和3年8月から牛山区と鷹来地区の一部を走る乗合コミュニティバス。電話やインターネットで予約し、地区内67カ所の乗降ポイントから市民病院やスーパー、駅へ行ける。平日のみ(7時30分から15時30分)、ワゴン車(定員9人)、料金200円(75歳以上100円)、受付時間内であれば利用したい時間に呼び出しができる。
 

大府市への反映・所感

春日井市

 地元住民が地域の課題を自分事と認識し考え、地元主体の運営組織NPO法人が設立され、運営していることに驚いた。しかし、携わっているのは高齢者であり、今後の担い手等はどう考えていくかが課題であると感じた。
 大府市は33.66平方キロメートルと比較的市域もコンパクトな地域のため、市民の移動手段の確保という観点では、基本的には循環バスを主軸に便数、経路、料金体系の見直しを図る必要がある。
 春日井市も地域特性や地域課題に合わせた複合的な取組を行っている。ラストマイル自動運転やAIオンデマンド乗合タクシー、北部オンデマンドバス等の取組は、既存の路線バスやコミュニティバス、タクシー等の公共交通機関に加え、先進的なモビリティサービスを融合した、モビリティ・ブレンドの取組について、大府市も研究していくべきと考える。また、新たなモビリティ手法を考えるときには、地域の課題を住民だけでなく、地区の事業者等も認識して連携していくことが重要である。

このページに関するお問い合わせ

議会事務局 議事課
電話:0562-45-6251
ファクス:0562-47-5030
議会事務局 議事課へのお問い合わせは専用フォームをご利用ください。