総務委員情報交換会(区長) 令和4年11月16日

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ページ番号1025494  更新日 2022年12月5日

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 本年度の総務委員会のテーマである「大府市における人に優しいデジタル化について」調査研究するため、令和4年11月16日に自治区長等と情報交換会を行いました。また、この情報交換会を経て、翌17日に委員意見交換会を行いました。

大府市における人に優しいデジタル化について

区長との情報交換会

 自治区長の皆さんとの情報交換会では、次の5つの質問事項を基に情報交換を行った。この日、出席できなかった方には、同じ質問内容で事前にアンケートを実施した。

どのような携帯電話をお使いですか。

  • スマートフォン   10人
  • フィーチャーフォン 2人
  • 両方持っている   0人

スマートフォンをお持ちの方にお聞きします。通話以外で主にどのようなアプリや機能を使いますか。

 メール、LINE(メッセンジャーアプリ)、ニュース・天気アプリでの情報収集、健康管理、写真撮影、チケット購入、電子書籍、飲食店予約、ゲーム、動画やネット配信番組の視聴、オンラインショッピングなど、多くの機能やアプリが活用されていることがわかったほか、SNSを使っている方の中には「インスタグラムで地域の活動を見ている」とのお話もあった。また、組織内で月2回の会議をZoom(オンライン会議アプリ)で行っている取組についても、お話があった。

フィーチャーフォンのみをお持ちの方にお聞きします。スマートフォンに切り替えない、または切り替えたくない理由は何ですか。

 「必要性を感じていない。ガラホ(スマートフォンのOSで動作するタイプの折りたたみ携帯)でLINEもゲームもインターネットもでき、間に合っている。これ以上のことはパソコンでやる」、「使い慣れているから。インターネットはパソコンを使っている。周りからは、LINEを入れてほしいとも言われている」といった声があった。

オンライン区長会議に出席した方にお聞きします。新型コロナ感染拡大期に実施されたオンラインでの区長会議について、実際にやってみた感想はいかがでしたか。「もっとこうすればよかった」といったご意見を含め、率直にお聞かせください。

 「セッティングや片付けなど、公民館の職員に迷惑を掛けた」、「自治区でもできる」、「情報のやり取りは問題ない」などの感想や、オンライン区長会議に参加していない区長からも「主婦なので、洗い物をしながらでも会議ができるのは助かる」という前向きな意見が出た一方で、「オンラインだと表情が見えず、物足りない」、「臨場感がなかった」といった意見もあり、端末や接続環境、機能面での短所を実感されていたことがわかった。
 また、「同じ市内なので、準備する手間も考えると、あのレベルの会議なら集まったほうがいい」、「役員になる人には前期高齢者が多く、どうやったらいいかわからない」、「ゆっくり顔を合わせて話をしたい」などの慎重な意見も多く出された。

自治区での様々な業務についてお聞きします。事務や手続、行事等の設営・運営、住民対応など、様々なお仕事がある中で、どのようなことに負担を感じますか。

 来客対応によって事務処理が遅滞することや回覧板の準備作業、自治区として事務所を持たないところでは、紙資料のファイルを区長が個人で大量に持っていなければならないなど、多岐にわたる事務負担の重さに関する発言が複数あった。「区長、役員をやってもらう次の人を見つけるのが大変」、「働いていると、時間がないので組長はできないと言われている」、「役が回ってくるから抜けたいと言う高齢者がいる」など、役員のなり手不足についても強い危機感を訴える意見も多く挙がった。また、市との関係について、「制度や言葉など、行政の仕組みを理解していないと難しいことが多い」という意見のほか、自治区に求められる新しい役割が市から次々と下りてくることに対し、「それぞれの部署の市職員がフォローはしてくれるものの、経験が浅い職員が異動してくると戸惑うこともある」との声もあった。

大府市への反映・所感

 「20代の班長は、そのほうが楽だからと全部データでやりたがるが、パソコンが使えないから役員はできないと言って、組をやめる高齢者もいる」、「(今の)70歳にデジタル化はとても無理。40代くらいの人がその年代になる頃には、いずれ可能になるのでは」といった意見から、世代間のデジタルデバイド(デジタル格差)がいまだ大きい現状が、各自治区の運営面においても顕著であることがわかった。これから社会の様々な分野で担い手不足が顕在化し、他方では行政ニーズが更に多様化してくことが予想される中で、市が自治区に求める役割が今後も新たに出てくる可能性は少なくない。区長の皆さんが負担に感じている数多くの業務や、役員のなり手不足等の課題の中には、デジタル技術の更なる活用を通じて軽減、解消につなげていくことができるものも十分あると考えられる一方で、それを実際に進めていくに当たっては、現実として存在するデジタルデバイドに対する配慮と、世代交代に伴う緩やかな状況変化を踏まえた段階的な対応といった、「誰一人取り残さない」ための長期的な視点が何より不可欠であると改めて感じた。
 貴重な御時間をいただいた区長の皆様には深く感謝を申し上げる。引き続き、他の事例を参考にしつつ、調査研究活動を進めていく。

このページに関するお問い合わせ

議会事務局 議事課
電話:0562-45-6251
ファクス:0562-47-5030
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