2021年11月「友達の友達は友達」

　本市の友好都市である岩手県遠野市の本田敏秋市長が任期満了に伴い、10月22日に引退されまし た。本田市長は県職員を経て2002年の遠野市長選に初当選し、通算で5期市長を務めました。在任中は「どぶろく特区」や東日本大震災の後方支援などで手腕を発揮し、地域の特性や資源を生かした 「遠野スタイル」を全国に発信しました。本市と遠野市は2008年の災害時相互応援協定の締結をきっかけに、小学生訪問や物産展を通して交流を深め、2010年10月1日に友好都市共同宣言をしました。 私が副市長の頃から数々の交流がありましたが、中でも印象深い出来事がありました。私が市長に就任した日の翌日、2016年4月14日に、熊本地震が発生。遠野市の友好都市である菊池市の被災を知り、「『友達の友達は友達』ですから」と、菊池市の支援を本田市長に提案しました。16日の夜に、 本市職員を派遣し、17日の夕方には、飲料水やブルーシートなどの支援物資を菊池市にいち早く届けることができました。遠野市を介して菊池市への支援の輪が広がる合言葉となった『友達の友達は友達』は、私にとって遠野市との交流で得られた、忘れられない言葉となっています。

大府市長　岡村秀人