大府市では「徘徊(はいかい)」という言葉を使用しません
近年、認知症の方が一人で外出し道に迷うことなどを「徘徊」と表現することを改める動きが全国的に広がっており、本市でも行政文書や事業名等に用いる表現の見直しを進めてきました。
平成29年12月に制定しました「大府市認知症に対する不安のないまちづくり推進条例」を機に、行政内部では「徘徊」という表現を使用しないことといたしました。
今後は行政内部だけではなく、市民や関係機関の皆さまにも見直しを呼び掛け、認知症に対する正しい理解のさらなる普及を進めてまいります。
言い換えの趣旨・方針
「徘徊」という言葉には、「目的もなく、うろうろと歩きまわること」という意味がありますが、認知症の方の外出の多くはご本人なりの目的や理由があるとされています。
「徘徊」という表現は、そうした認知症の方の外出の実態にそぐわないことや、「認知症になると何も分からなくなる」、「認知症の方の外出は危険」といった誤解や偏見につながる恐れがあります。
本市では、ご本人の気持ちを尊重するとともに、認知症の方を介護するご家族の気持ちにも配慮し、法令等に定める場合を除き、「徘徊」という表現は原則使用せず、伝えたい内容に応じて最もふさわしい表現で言い換えることとしました。
あわせて、単なる言葉の言い換えにとどまらず、その趣旨を広く市民や関係機関へ伝えながら、認知症の方の行動の背景にあるご本人の気持ちや目的を正しく理解することが大切であることを呼びかけていきます。
言い換え表現の例
言い換え表現の例について、以下のとおり予定しています。
表記:「従前の表現」 → 「言い換えの例」
- 「徘徊」「徘徊する」「徘徊中の事故」 → 「ひとり歩き」「外出中に行方不明になる」「ひとり歩き中の事故」等
- 「徘徊高齢者」 → 「ひとり歩き高齢者」または「行方不明のなる恐れのある認知症高齢者」等
- 「認知症徘徊捜索模擬訓練」 → 「認知症行方不明者捜索模擬訓練」
- 「徘徊高齢者家族支援サービス」 → 「認知症高齢者見守り・捜索支援サービス」
※上記は一例です。認知症の方の状況を最も適切に伝える表現をとることとしますが、ふさわしい表現がない場合は、「ひとり歩き」への言い換えで統一します。
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