大府市認知症に対する不安のないまちづくり推進条例

「認知症不安ゼロのまち　おおぶ」の実現を目指して

認知症に対する不安を解消し、誰もが安心して暮らすことのできるまちの実現に向けて、取組の基本理念や各関係主体の役割、市の責務や施策などを定めた全国初となる「大府市認知症に対する不安のないまちづくり推進条例」を平成29年12月に制定いたしました。

目的

市民、事業者、地域組織及び関係機関の役割並びに市の責務を定めることにより、認知症に関する施策及び取組を総合的に推進し、もって認知症に対する不安のないまちを実現することを目的としています。

条文の内容

この条例は、市民、事業者、地域組織、関係機関及び市が、認知症に対する不安のないまちづくりを推進するためにしなければならない役割を定めています。また、認知症の人をはじめ、誰もが安心して暮らすことのできる地域社会の実現を目指し、市の施策や推進体制を条文化しています。

市民、事業者、地域組織、関係機関及び市の役割

市民の役割

• 高齢者に限らず、誰もが認知症になり得ることを認識し、認知症に関する正しい知識を入手し、その理解を深めるよう努めます。
• 日常生活において、自ら認知症の予防に努めるとともに、市、事業者、地域組織、関係機関等が実施する認知症に関する施策又は取組に協力するよう努めます。

事業者の役割

• 認知症に関する理解を深めるとともに、従業員に対し必要な教育を実施するよう努めます。
• 認知症の人の個々の特性に応じた必要な配慮を行うよう努めます。
• 市、地域組織、関係機関等が実施する認知症に関する施策又は取組に協力するよう努めます。

地域組織の役割

• 認知症に関する理解を深めるとともに、地域の住民相互の支え合いの活動に積極的に取り組むよう努めます。
• 市、事業者、関係機関等が実施する認知症に関する施策又は取組に協力するよう努めます。

関係機関の役割

• 市、事業者、地域組織等が実施する認知症に関する施策又は取組に協力するよう努めます。
• 認知症に関する専門知識を有する人材の育成に努めます。
• 認知症に係る研究成果に関する情報の共有その他の関係機関相互の連携に努めます。

市の役割

• 認知症に関する現状、認知症の人及びその家族からの要望等を調査及び分析し、認知症に関する施策を総合的に実施します。また、その施策を適切に実施するため、必要な組織体制の整備を図ります。

市が行う各種の施策

正しい知識の普及に関する施策

• 小中学生をはじめとする幅広い世代の市民、事業者及び地域組織に対し、認知症に関する正しい知識を普及するため、認知症サポーターの養成を積極的に推進するとともに、研修会の開催、各種広報媒体の活用その他の必要な施策を実施します。

予防に関する施策

• 認知症の予防に関する関係機関の研究成果を活用し、ウォーキング、コグニサイズその他の認知症の予防に有効とされる活動を行うための環境整備、認知機能検査の実施その他の認知症の予防に関する施策を積極的に推進します。
• 認知症の発症及び進行には個人の生活習慣が深く関わっていることに鑑み、必要に応じて、食生活、運動、睡眠その他の日常生活に係る指導及び助言を行います。
• 地域における認知症の予防に関する取組を推進するため、認知機能の低下の防止に係る取組を実施する地域組織その他の団体に対し、必要な支援を行います。

認知症の人及びその家族への支援に関する施策

• 認知症の人及びその家族が気軽に相談及び交流のできる環境の整備を図ります。
• 認知症の容態に応じた適切な支援を早期に実施するため、医療及び介護の連携体制の整備を図ります。
• 行方不明となるおそれのある認知症の人を早期に発見及び保護するため、市民、事業者、地域組織、関係機関、民生委員等と連携した地域における見守り体制の整備その他必要な支援を行います。
• 認知症により行方不明となり事故に遭った人又はその家族に対し、必要な支援を行います。

大府市認知症地域支援ネットワーク会議の設置 

この条例に基づく認知症に対する不安のないまちづくりの推進について必要な事項の調査及び審議を行うため、大府市認知症地域支援ネットワーク会議を設置します。

関連リンク

大府市認知症に対する不安のないまちづくり推進条例のパンフレットです。

令和3年12月に内容を刷新しました。新たにやさしい日本語版も作成しました。

 

• 条例パンフレット（一般） （PDF 3.1MB）
• 条例パンフレット（やさしい日本語） （PDF 866.2KB）