紙本墨書大般若経(延命寺)
紙本墨書大般若経(しほんぼくしょだいはんにゃきょう)
「大般若経」は「大般若波羅蜜多経」ともいい、唐の僧玄奘三蔵がインドから唐へ持ち帰ったお経で、全600巻からなります。延命寺所蔵の大般若経は600巻すべてが揃い、全て折本装になっています。大般若経巻第一の冒頭の紙背(裏面)には「(大般若勧進帳案)」と呼ばれる文書が書かれています。勧進帳案には、大般若経が勧進されたいきさつや時期などが書かれ、文安2(1445)~宝徳4(1452)年頃に勧進されたことが推測されます。また、巻第78、79には「大夫」という地名が見られ、これは現在の「大府」にあたる地名の初見であると考えられます。現在でも、毎年1月の「大般若会(だいはんにゃえ)」で実際に使用され、写経会の手本として、地域の大切な文化財と継承され、活用されています。(書跡・典籍)
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