16.吉田第2号窯

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ページ番号1007307  更新日 2018年10月25日

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遺跡の概要
 遺跡の種類  窯業
 時代  中世
 所在地  大府市吉田町七丁目地内
 調査理由  学術調査
 調査期間  昭和44年7月21日から7月28日
 調査主体  大府市教育委員会・名古屋大学文学部
 資料保管  大府市歴史民俗資料館
 報告書等  「吉田第二号窯発掘調査報告書」(昭和50年3月31日発行)

 本遺跡は、市内中心部より東西に二分された西部丘陵に位置し、知多半島道路大府インター南西から200メートルのところにある。標高36メートルの丘陵地の南西斜面に立地し、すぐ側に惣左エ門池が存在する。吉田第1号窯からは約30メートル離れている。
 調査は昭和44年7月に実施され、前年の吉田第1号窯と同様に楢崎彰一氏が担当した。この発掘調査はテレビ番組の取材を受け、住民の関心が高かった遺跡でもある。
 調査は窯体(窯本体のことで、焚口・燃焼室・焼成室・煙道部で構成)を中心に進められ、焼成室(製品を焼くために置いた場所)上半部は壊滅していたが、長さ約6メートル分が残っていた。出土品は碗・皿・壺・特殊小型台付杯や瓦類が確認された。
 特に瓦類は三巴文軒丸瓦・唐草文軒平瓦や鬼瓦などあり、鳥羽上皇(1103から56)が住んだ宮殿のひとつ鳥羽東殿(京都市)へ供給したことがわかっている。吉田第1号窯と同じく、市内で瓦が焼かれた窯は非常に珍しく、またその消費地が確認されるのも希である。時代は碗の特徴や瓦の消費地である建物の建立年代から12世紀前半が想定される。

遺跡番号:44021

※遺跡番号は、県内の市町村で遺跡を管理するために付けられた固有の番号です。

このページに関するお問い合わせ

歴史民俗資料館
電話:0562-48-1809
ファクス:0562-44-0033
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