35.別岨古窯群
遺跡の種類 | 窯業 |
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時代 | 古代末から中世 |
所在地 | 大府市共和町別岨地内 |
調査理由 | 工場用地造成 |
調査期間 | 平成22年4月28日から7月14日 |
調査面積 | 1200平方メートル |
調査主体 | 財団法人愛知県埋蔵文化財センター |
資料保管 | 愛知県埋蔵文化財センター |
報告書等 | 「別岨古窯群」(平成25年3月31日発行) |
本遺跡は、共和西小学校から北北西に1.4キロメートル離れたところにある。400メートル先に流れている瀬木川は名古屋市緑区で大高川に合流し、さらに扇川を経て天白川に注ぐ。近世以降の新田開発などを考慮すると、天白川沿いのかなりの部分まで伊勢湾に面していたと思われ、別岨古窯群の位置するエリアは市内の古窯では異質な伊勢湾沿岸に属している。
平成22年4月に発掘調査を実施し、3基の窯が検出され、その内2基に床面下施設が確認された。また一部には焼成室の天井がほぼ残存する良好な状態だった。焚口前には整地により前庭部が造成され、灰原も5つの灰層によって構成されていた。
遺物は調査区全体でコンテナにして200箱に上り、器種は、山茶碗の碗、小碗・小皿がほとんどで、わずかな鉢がある。時期も型式的に見て12世紀中頃から13世紀前半の操業と考えられる。しかし考古地磁気年代測定ではやや古い数値結果が出ている。
遺跡番号:44042
※遺跡番号は、県内の市町村で遺跡を管理するために付けられた固有の番号です。
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