19.立根A古窯群
遺跡の種類 | 窯業 |
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時代 | 中世 |
所在地 | 大府市長草町立根地内 |
調査理由 | 範囲確認調査 |
調査期間 | 平成3年11月12日から11月14日 |
調査面積 | 大府市教育委員会 |
調査主体 | 大府市教育委員会 |
資料保管 | 大府市歴史民俗資料館 |
報告書等 | 「長草立根古窯跡群」(平成4年3月発行) |
本遺跡は、大府駅から北西に約2.5キロメートル、標高40メートル前後の丘陵地の斜面上に位置する。周辺を畑に囲まれ、開墾されずに残存した小山状態となった場所である。
窯体(窯本体のことで、焚口・燃焼室・焼成室・煙道部で構成)と焼成室(製品を焼くために置いた場所)は平成元年7月に発見され、その後現地調査により陶器の破片が採集された。
調査は遺跡の規模と範囲を確認する目的で実施されたもので、短期間の調査である。地表の不要物を除去し、より正確に遺跡を把握するためにトレンチ堀りを実施することとした。
その結果、畑の造成により滅失した部分もあるが、窯体4基と灰原(焼成不良品や焼成に使用した道具・薪材の炭を破棄した場所)が確認された。完全な形の窯は存在しないが、残された丘陵部分に未知の窯跡が存在する可能性がある。また2号窯は焼成室の半分が破壊されていたが、床面下施設と思われる遺構が露出していた。
トレンチは丘陵の中央部、ほぼ南北に約13メートル設定して遺物を採取した。出土遺物はほとんどがトレンチ内からの出土で、皿と碗のみ、コンテナ箱に約15箱分出土した。この古窯群での生産は、碗と皿が中心で、13世紀のものと思われる。
遺跡番号:44050
※遺跡番号は、県内の市町村で遺跡を管理するために付けられた固有の番号です。
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