第4話 あけましておめでとう

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ページ番号1015705  更新日 2020年10月28日

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熱田神社巫女舞

「まー君が大府に引っ越してきて四カ月経ったんだね。あっという間に2017年も終わり…こっちにはもう慣れた?」
「そうだな、引っ越したばっかの頃は友達もいなかったけど、今は新しい友達もできたし。あずまにいろいろなとこに連れてってもらったしな。ところで、今日、俺に見せたいものって何?」
「熱田神社に初詣に来たんだからぜひ巫女舞を見てほしくて。ここの巫女舞は100年以上前から続いているんだよ。私も小学校の頃やってたんだ。午前0時半から始まるから先にお参りしとく?」
「あっ、ああそうするか」
「まー君!参道の真ん中は神さまが通る道だから隅っこ歩くの!」
「へぇ、そうなのか…毎度のことだけど、あずまって物知りだよな」
「まー君が知らなさすぎるの!」
「おっ、巫女舞が始まったぞ。あずま、あっちで見ようぜ」
「あずま先輩!」
「あっ、ももちゃん?来てたんだ。彼がこの前話した、横浜から来たいとこの大君。
まー君、彼女は中学の後輩の桃花ちゃん」
「こ、こんばんは。いきなりだな」
「こんばんは。はじめまして」
「まー君、私たちは巫女舞仲間なの」

社殿の中で小学生くらいの女の子4人が巫女装束に身を包み、優美に舞っている。
「今、披露されているのは 『浦安の舞』 っていうんです。剣と扇を使って踊るんですけど、剣の柄に鈴が付いてるから手首を動かして音を鳴らして…楽人さんたちの楽器と一緒だとすごくすてきなんです!それと、あの菊門の模様が入った衣装は『千早』っていいます。かわいいでしょ」
「へぇ〜」
「あずま先輩、思い出しますね…私たち小さい頃、練習で泣いてばっかりで…」
「うん、うん、覚えてる!」
「そんなに大変なのか?巫女舞って」
「あんなふうに踊れるようになるまでには何年もかかるの。それでもたくさんの人を前にすると緊張しちゃうんだよね…さあ、お守りを頂いて帰ろうね。私は今年、受験生!!」
「そうだったな、がんばれよ!!」(2月1日号へ続く)

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