第13話　芸術の秋

空も高く澄んで、街路樹の葉も金色に。秋は読書？食欲？スポーツ？やっぱり秋といえば…芸術の秋だよな！こう見えても芸術について語らせたら…だから今回のイベントは楽しみにしてたんだけど、でも一人で行くのは寂しいよな…そうだ！あいつがいる！！
「桃花ってArt Obulist って知ってるか？」
「え？なんですかそれ」
「今月の6日から始まる大府市の現代アートの展覧会だよ」
「現代アート…ですか…」
「なんだよ、その言い方。興味ないのか？」
「現代アートってよくわかんないんですよね…」
「そんなに難しく考える必要はないんだよ。芸術は考えるんじゃなくて感じるものなんだArt Obulistは平成28年から始まって今年で3回目のイベントなんだけど、こんなユニークな展覧会は珍しいと思うよ」
「え、そうなんですか？」
「国内外の5人と1組の現代アート作家の作品が約1カ月にわたっていろんなところで観られるんだぞ」
「1カ月もあれば予定を合わせて見に行きやすいですね。週末とか勉強の気分転換に」
「しかも期間中は作家によるワークショップやレクチャートーク、人形劇公演とかいろんなイベントが目白押しなんだ」
「それならあんまり詳しくない私も楽しめそうです！」
「大府市の文化団体と連携したひょうたんの展示企画もあるんだけど、おもしろそうだろ？ ひょうたんって何？って」
「なんだか面白そうですね！」
「そうなんだよ！美術館がない大府市で身近にアートに触れられるいい機会なんだ！」
「だんだん興味が湧いてきました！どこで展示されるんですか？」
「市役所市民健康ロビー、大倉公園管理棟、大倉公園休憩棟の3カ所だよ。それぞれちがう作家の作品が展示されるからどこに行っても楽しめると思うよ。しかも入場無料だから気軽に行けるだろ。帰りに大倉公園を散歩するのも良いし」
「でもやっぱりお堅いイメージが…」
「そんなことないぞ！肩の力を抜いて楽しむことが一番大事なんだよ！秋はアートを感じるんだ！」
「先輩、めちゃくちゃ熱くなってますね。そんなに好きだったんですか」
「あたりまえだろ。この Art Obulist は来年開催される 『あいちトリエンナーレ2019』 のパートナーシップ事業にもなっているんだ」
「あいちトリエンナーレ？」
「3年に1度行われる日本最大級の国際芸術祭で来年で4回目になるんだ」
「す、すごいじゃないですかぁ」
「そうなんだよ！来年は国内外の約 80組のアーティストが参加するんだ。現代美術展の他、パフォーミングアーツ、映像プログラム、音楽プログラムといった最先端の芸術作品を見ることができるんだ！」
「なんかめちゃくちゃ面白そうですね！ Art Obulist もあいちトリエンナーレも行ってみたいです！」
「じゃあ…一緒に行くか？」
「えっ！？♡♡！」
「まっ、来年のことだから忘れなかったらな！！」
「せんぱ〜い、忘れるわけないじゃないですかぁ！」（11月1日号へ続く）