第19話　健康が1番

大学受験も無事に終わり、大学生としての生活が始まった。俺は健康診査 （健診） を受けるじいちゃんの付き添いで保健センターに来た。
「悪いな大、また付き合わせて」
「全然いいよ、それにじいちゃん一人じゃ不安だろ？」
保健センターに入ると、多くの人が椅子に腰かけていて、さらに受け付けには4、 5人が並んでいた。
「あれ？先輩じゃないですか！」
「またお前か…桃花こそ、ここで何してるんだよ」
「もちろんお手伝いに決まってるじゃないですか！これでも一応看護師の卵なんですからね？」
「そ、そういえばそうだったな」
「先輩こそ何しに来たんですか？」
「俺はじいちゃんの付き添いだよ。なんか健診？ってやつの紙が届いてさ、じいちゃんも歳だし受診した方が良いんじゃないかって母さんに言われて…」
「え？先輩、知らなかったんですか？大府市では、 75歳以上の後期高齢者医療制度の人は、年度内に1回無料で健診が受けられるんです。だから対象の人に毎年4月の下旬頃、案内を送っているんですよ」
「へー、でも全然知らなかったな…健診って具体的にどんなことができるんだ？」
「レントゲン、血圧、採血、心電図などなどいろんな検査を受けることができて、糖尿病などの生活習慣病のリスクを見つけることができるんですよ」
「そこまで調べられるのか。あー、でも時間かかりそうだよな」
「あくまで目安ですけど30分から1時間くらいで全部終わりますよ」
健診って手続きとかいろいろあって時間かかりそうなイメージだったけど結構簡単に受診できるんだな。
「それに、保健センター、市役所地下多目的ホール、それと大府市内の12カ所の公民館が会場だから近くで気軽に受けられるんですよ」
「それならお年寄りでも無理なく受診できるな。さすが、健康都市大府だな！」
今まであんまり関心がなかったな…でも、こういう定期的な健診があるおかげでみんな元気でいられるんだろうな。
「ちなみに、15歳から 39歳の人でも大府市に住民票がある人は、案内は送られないけど、直接、会場に行けば無料で健診を受けられるんですよ」
「じゃあ俺も受付で聞けば、健診を受けられるってことか」
「そういうことです！午前の受付は9時半から 10時半まで、午後は1時から2時までやっていますよ」父さんや母さんにも勧めなきゃ！！
まずは健康が一番大事さ！（5月合併号へ続く）