第17話 初めての選挙

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ページ番号1015727  更新日 2020年10月28日

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高校に設置された期日前投票所で投票を行う大

大学受験も間近に迫った1月下旬。最後の追い込みでこんなおれでも連日深夜まで受験勉強だ。朝、眠い目をこすりながら階下に行くと母さんがテレビのニュースを見ながら話しかけてきた。
「あら、そういえばもうすぐだったわね。愛知県知事選」
「昨日、学校で先生が、僕たち高校3年生の中には、2月の県知事選の投票権がある人もいるだろうって話してたんだけど…」
「大は誕生日が10月だから投票できるじゃない」
「でも当日は受験日とかぶってるから期日前投票に行こうと思ってるんだ。うちの学校が投票所になるんだって」
「まぁ、そうなの。高校で投票が済ませられるのだったら良かったじゃないの。でも、近隣の人たちも投票に来るんでしょ?大丈夫なのかしらね?」
「その日はおれの高校では3年生の学年末テストなんだよ。だからテストが終わったらおれたちも投票できるってこと」
校内に投票所を設置するのは県内では初の試みらしく、先生たちも「投票することで政治に関心をもってほしい!」 と話していたな。29日が期日前投票日。学校でも何人かの生徒が手伝うって説明があったな。おれはまだ高校生なんだけど、選挙権を持つってことは、大人の仲間入りかぁってちょっと感慨深いな。自分の一票が愛知県の政治に影響を与えるって思うと緊張してくるな…
「今回の期日前投票所は大の高校の他にはどこがあるのかしら?」
「うちの高校以外だと大府市役所、至学館大学、アローブの3カ所かな。詳しくは市役所のウェブサイトを見ればいいんだよ。スマホでも簡単に観られるからさ」
「なるほどね。全く便利な時代よね…」

テストが終わったら一階まで降りていって会議室で投票だ。近所の人も何人か来ているな…緊張しながら会議室の中へ入ると、5組の幸一が受付に座っていた。投票事務を手伝っているのか…見かけによらず立派だな。
「おお、大。おまえってもう18歳なの?初めての投票になるんだな」
「うん、2月3日は大学の試験日と重なっちゃって。記念すべき初めての投票なんだからしとかないとって」
投票所で入場券を受付に出して、本人確認して、投票用紙をもらって、候補者1人の氏名を書いて投票箱に投函すれば終わり。
「ふう、緊張したけど無事に投票できた…」
家に帰って家族に期日前投票をしたことを報告した。
「えらいじゃないか、大」
じいちゃんが目を丸くして驚いている。当たり前のことしただけさ!!
「だろ?みんなもちゃんと投票しろよ?」
「大に言われたくないわよ」
母さん、そりゃないって…おれだってこの選挙を通じて政治についてもっと勉強しようと思えるようになったんだぜ。(3月1日号へ続く)

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